Facebookの親会社Meta社はスマートディスプレイ「Portal」事業を終了し、スマートウォッチ(未発表)の開発を打ち切るとの噂が報じられています。
Meta社は先週、全社員の13%に当たる約1万1000人を解雇すると発表していました。今回のハードウェア事業の縮小は、この大がかりなレイオフに続くものです。
米Reutersによれば、Meta社の幹部はタウンホールミーティング(経営陣と従業員が直接に話し合う場)でPortalスマートディスプレイ事業から撤退し、スマートウォッチプロジェクトの作業を終了すると発表したとのこと。テックメディアThe Vergeも、独自の情報源から裏付けを取ったと述べています。
まずPortal製品については、Metaは6月に消費者向けとしては生産中止を決めたと伝えられていました。今後は電話会議など企業向けに焦点を当てた製品ラインアップに移行すると見られていましたが、そちらも立ち消えとなるようです。
かたやスマートウォッチ(コード名「Milan」。2023年春に349ドルで発売予定、ビデオ通話用に2つのカメラ内蔵)に関しては棚上げされたと報じられていましたが、結局は完全終了となった模様です。
Metaが解雇した約1万1000人のうち、半分近くが技術職だったとの報道もあります。つまり、Portalやスマートウォッチ開発スタッフがいなくなるため、プロジェクトも自然終了とも推測されます。今後はスマートデバイスから撤退して経費を節約し、ハードウェア開発の投資はARとVR方面に絞っていくのかもしれません。