人気のショート動画共有サービスTikTokが、アプリ内ショッピング機能を米国でテスト開始したことが明らかとなりました。ユーザーはTikTokアプリを離れずに、直接買い物できるとのことです。
TikTokにとってライブショッピング(動画内で見た商品をすぐに購入できるしくみ)は課題となっていましたが、消費の本場である米国では、アジアなどほかの地域よりも進展が遅れていました。
昨年、Spotifyのショッピングタブ(TikTokプロフィール内に商品リストのタブがあり、クリックすると店のサイトに飛ぶ)を実験的に導入していましたが、ようやく米国で本格的に展開する準備を進めているとのことです。
TikTokの広報担当者は、新機能を米国でテスト中だと認めましたが、それ以上の説明はしていません。これまでライブショッピング機能は英国や東南アジア諸国に限られていましたが、ニュースメディアSemaforによると、TikTokは新たなショッピングプログラムに米企業を招待しており、いずれ海外の業者にも間口が広げられる見通しだそうです。
これに先立ちTikTokは米企業と提携して、ホリデーシーズン(年末商戦)に向けて米国ユーザーにライブショッピング機能を提供するとも噂されていました。また実際、TikToはが米国内で倉庫管理や返品を処理するフルフィルメントセンター(物流拠点)の求人を募集しています。
TikTokは若いユーザーに広く普及しているだけに、順調に行けばAmazonにとっても大きな脅威となるのかもしれません。