今までツイッター公式iOSアプリから投稿すると「Twitter for iPhone(iPhoneから投稿)」というラベルが下に付けられてきました。イーロン・マスクCEOがこれを「画面スペースとコンピューティングの浪費」として消すと予告したことで、大きな楽しみがなくなると嘆きの声が上がっています。
マスク氏は「ツイートが書かれたデバイスを全てのツイートの下に追加するのを、ついに終了します。文字通り、なぜ我が社がそんな仕様にしたのか誰も知りません」とツイート。たとえばAndroid版アプリから投稿すると「Twitter for Android」と追加されていましたが、そちらも消える運命のようです。
And we will finally stop adding what device a tweet was written on (waste of screen space & compute) below every tweet. Literally no one even knows why we did that …
— Elon Musk (@elonmusk) November 14, 2022
なんの役に立っていたかと言えば、ボット(スパムや偽アカウント)を見分けやすかったことでしょう。それらはiPhoneやAndroidではなくWebアプリを使う傾向があり、「Twitter for ~」が付いていれば正規の人間ユーザーである可能性が高いというわけです。
このデバイス表記がなくなれば、おそらくアップルのライバル達は大喜びするはず。米AppleInsiderは、特にサムスン以上に祝う会社はないだろうと指摘しています。
なぜなら、同社の広報担当は自社製Androidスマートフォンを宣伝するツイートに何回も「Twitter for iPhone」を付けられ、「iPhone愛用者がAndroidスマホを売り込んでいる」ことがバラされたからです。たとえばGalaxy Unpackedイベントに関する告知でも、「Twitter for iPhone」のラベルがひときわ輝いていました。
また米通信大手T-MobileのCEOもGalaxy Note 3を熱く語るのにiPhoneを使っていたことも語りぐさです。
そして映画『ワンダーウーマン』主演のガル・ガドット氏はファーウェイのブランドアンバサダーに就任したとき、「Huawei Mate 10」を宣伝する動画をiPhoneから投稿。それを指摘されたガドット氏はツイートを削除し、Androidスマホから再投稿していました。
Gal Gadot with the Huawei ad… tweeted from an iPhone. Niceeeee pic.twitter.com/aEKJVwoyBL
— Marques Brownlee (@MKBHD) April 24, 2018
他にもiPadからマイクロソフトのSurfaceを売り込んだ有名人もいましたが、今後はそうした隠れアップル製品ファンが判明しそうにないのは残念かもしれません。
Source:Elon Musk(Twitter)
via:AppleInsider