年末商戦が本格化する中、iPhone 14 Proモデルは人気が高くて在庫が減り続けていると見られています。日本のアップル公式オンライストアでも、11月24日時点でお届け日が12月末~1月初めになるようですが、米国の小売店に目を移すと、アップルと提携する家電量販店Best Buyが「年末年始は品不足になる」と警告を出しています。
この事態は特に驚くべきことでもありません。11月初めにもアップルは、中国にある最大のiPhone組立工場がコロナ禍により生産が縮小するため「iPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxの出荷台数は当初の予想を下回る見込みであり、お客様のお手元に届くまでの待ち時間が長くなることが予想されます」とプレスリリースを出していました。
その後、アップルは11月17日(米現地時間)に「ホリデーギフトの注文が間に合う最終日付」の案内を出しましたが、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxは11月15日。つまり、すでに発注しても年内には間に合わない、もはや遅すぎると明らかにしていました。その時点ではBest BuyはまだiPhone 14 Proモデルの供給は潤沢なようだとコメントしてましたが、それも終わりを告げようとしているようです。
Reutersによると、Best BuyのCEOはメディア向け電話会談で「(在庫)圧力がかかっている箇所の1つは、高価格帯のiPhoneデバイスです」と述べたとのこと。要するにiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの供給が需要に追いついていないというわけです。
最新iPhoneは年末商戦中に客を集め、たびたび衝動買いも誘うそう。つまりiPhoneの店頭在庫がないことは、本体の売上がなくなる以上のダメージをお店にもたらすリスクがあるようです。
実際、Reutersの記者が米ニューヨーク州ブロンクスのBest Buy店舗に行ったところ、iPhone 14 Proモデルはなかったとのこと。店舗責任者も、注文してから現物が届くまでに最低2週間かかり「そのために多くの客を失う」とぼやいています。
おりしも、世界最大のiPhone工場で給料未払いなどの不満が高まり、労働者が激しい抗議活動を起こしているとの報道もあります。これから年末にかけてiPhone 14 Proモデルはどんどん品薄になる可能性もあり、欲しい人は見かけたらすぐに買うほうがいいかもしれません。
Source:Reuters