毎週土曜日のお昼時のラジオといえば、軽やかな音楽だったり耳触りの良い声のパーソナリティによる情報番組が多いイメージ。ところが文化放送の『おかしば』は様相がかなり違う。毒あり下ネタありの深夜ラジオのノリなのだ。
パーソナリティは、ますだおかだ岡田圭右さんとアンタッチャブル柴田英嗣さん。どちらもM-1チャンピオン、しかもコンビのツッコミ同士がタッグを組んで11時から13時までの2時間、ハイテンションでボケたり暴走したりともうハチャメチャ。番組のコンセプトは「超絶ポジティブバラエティ」というから納得である。
12月某日、収録終わりのスタジオにお邪魔して、岡田さん、柴田さん、そしてアシスタントの松井佐祐里アナにお話を伺った。それぞれの相方を離れてなぜ2人でラジオをやることになったのか、まずはそこから聞いてみたい。
(※番組の雰囲気そのままにお答えいただいたので、どうかお二人の声で再現して読んでもらえれば幸いである)
(構成・撮影:丸山剛史/執筆:牛島フミロウ)
お互いリスペクトしている仲
岡田圭右(以下、岡田)「なんでこの二人か言うたら、たぶん前身の『なな→きゅう』やんな」
――お二人が曜日パートナーをされていた文化放送の朝の情報番組ですね
岡田「そう。その中で高評価を得た二人をね、えー、プロデューサーがこれはもう二人を絡めて科学変化起こそう! みたいな」
柴田英嗣(以下、柴田)「僕は『なな→きゅう』で水曜日を担当させてもらってたんですけど、なんか『木曜日が面白いらしいぞ』みたいな」
岡田「あー、僕やってたね木曜日」
柴田「『誰がやってんだ、木曜日は?』みたいな」
岡田「逆にこっちも『何か前日の水曜日が盛り上がってるよね』と」
柴田「『岡田ぁ?』みたいな」
岡田「『柴田ぁ? じゃあ俺、そいつとやらせろ!』みたいな」
柴田「そういう状態でしたねえ」
岡田「いや、いらない、こんな小ボケ。どうせ書けへんねんから」
――(笑)『なな→きゅう』の水曜と木曜のパートナーだったお二人で一本の番組を、ということになった。
岡田「ですね、おそらくそういうことだと思います」
――もともとご面識はあったんですよね?
岡田「アンタッチャブルの二人とはけっこう仲いいねん、たまにプライベートで山崎(弘也)くんと一緒にゴルフに行ったりね」
柴田「僕からすれば岡田さんは大先輩。高校生のころ、僕がいつか芸人になったら出たいって思って見ていたネタ番組があったんですよ。ますだおかだは、その番組のチャンピオンだったんですから」
岡田「『GAHAHAキング』(テレビ朝日)ね」
柴田「そのチャンピオンの人と一緒にやれてるっていう喜びはすごくあります。尊敬しかなかったですからね。もうなくなっちゃったんですけど」
岡田「一緒に番組やったら一気になくなって、はいはいはい」
柴田「正確に言うと25年ぐらい前になくなったんですけど」
岡田「早いな! まぁその後の『爆笑オンエアバトル』(NHK)ぐらいかな。共演やないけどたまに顔合わせてたんは。あれもネタ番組やから、がっつり絡むことはなかったね」
柴田「『爆笑オンエアバトル』でも、ますだおかだは545点を出して」
岡田「パーフェクト、満点ね」
柴田「そう。みんな545点ていう満点を目指して頑張るわけですよ。僕らもめちゃくちゃウケて、これは今回満点いっただろうって思っても、やっぱり出ないんです。541点が最高で。ますだおかだはその満点を出したんですよ」
岡田「やっぱり、そこに尊敬があった?」
柴田「そっから尊敬があって……翌日かな、もうやめたの」
岡田「尊敬なくなるのが早いのよ!」
ラジオはいかに素の自分を出せるか
――ラジオで一緒になって、これまでとは違った一面を感じたりしましたか?
岡田「アンタッチャブルの二人は遊び心というか、楽しむということに関しては突き抜けてるんですよ。ラジオでもそうで、言うたら何ですけど、土曜日の昼間になかなか全身全霊で下ネタに行けないですよ。ラジオっていうのはいかに素の自分を出せるかやからそれでええと思うけど、下ネタにここまで飛び跳ねて喜ぶとは思えへんかった。中学か高校の男子そのまま」
――聴いていても、柴田さんが誰より楽しんでるのが伝わります。
岡田「伝わるでしょ。ちゃめくちゃ」
柴田「僕しか楽しんでないですから(笑)」
岡田「アンタッチャブルって、漫才で見たら柴田くんは軌道修正。でも暴れるのはこの男も山崎くんと双璧やで、実は変われへんねん」
――結構、リスナーにもガンガン行きますよね。
岡田「行く行く。今日の収録でも、えげつないド下ネタを送ってきた72歳のリスナーに『こんな時間に家でラジオ聴いてるんじゃねえ馬鹿野郎!』とか、あの時は談志師匠に見えたわ」
――(笑)下ネタを送ってくるリスナーも含めて、土曜日の昼の番組とは思えない内容とテンションです。
岡田「思われへんよ。土曜の午前中の爽やかなラジオなら無理やもんほんまに」
柴田「何でこんなことになっちゃったんでしょうかね」
岡田「いやいや、諸悪の根源はあなたよ」
柴田「僕はメールを読んでるだけなんですけどね。リスナーの皆さんが悪いんですよ。他のメールはちゃんとしてるのに僕のコーナー(大喜利)だけ下ネタとかばっかり」
岡田「それでええねん。仕事っていろんな気遣いしながらやってるけど、自分をむき出しで、素で仕事できるラジオってみんな一番やりたがるし、それを許してくれる環境があるってのは最高やからね。それであかんかったらあかんで、もう終わりでええねん」
――岡田さんはそういう覚悟なんですね。
岡田「ダメですよって言われたらしゃあない、それでもう終わりやもん」
番組以外ではプライベートの話は一切なし?
――この『おかしば』は楽しむことが目的という感じですか?
岡田「芸能界は29年ぐらいになるけど、仕事って楽しいだけじゃできへんのよね。なかなか」
――というのは?
岡田「やっぱり仕事は100パーセント楽しむというよりも、どこか抑えてる部分があったり、指示されてる部分があったりするから、心底楽しめるいうのはなかなか難しい。でも、このラジオは特に心から楽しんで自由にできるね」
柴田「そうですね」
岡田「でも、アンタッチャブルは舞台でも心底楽しくやってるのがすごいなと思う。いろんなM-1チャンピオンおるけど、俺はアンタッチャブルが一番やから。あの決勝の舞台でほんまに単独ライブをやってるような感じで漫才やってたから。M-1に出てるみんなは、何か背負ってるもんを感じさせる悲壮感があるけど、アンタッチャブルは何もなかったもん」
柴田「そう言ってくれるんですよ岡田さんは、すごくありがたい」
岡田「やっぱりすごいわ、うん」
柴田「僕は、ますおかさんは7位ぐらいにしてるんですけど(笑)」
岡田「まぁ確かに7位いうたらあのコンビと一緒くらい……って、やめよう(笑)。いや、でもほんますごいのよ」
――アンタチャブルの二人がそういう自由な空気を持ってると。
岡田「持ってるな、ほんまに。ラジオでもたまに言うねんけど、1回映像で流してほしいわ。パーソナリティが爆笑して壁をバンバン叩いて、キャスターの椅子を遊園地のコーヒーカップみたいにぐるぐる回して遊んでるラジオはないからね」
――松井さんが笑って話せなくなる時もあるぐらいですから。
柴田「松井ちゃんは笑いのツボが浅いんですよ。ツボアサちゃんですから」
松井「なんかつられて笑っちゃいますね。二人がケタケタケタって笑って、作家さんも笑ってるともうダメですね」
岡田「それもええのよ、このくらいの関係が。誰もまだ心底、心開いてへんぐらいが(一同笑)。柴田くんはもう全力投球してるけど、松井ちゃんに至っては全然心開いてない。それでええねん、その距離感がな」
松井「あんまり詰めすぎてもよくないですもんね」
柴田「そのほうが新鮮味が出ますよね。知りたくないですもんね、松井ちゃんのことなんか。何ひとつ知りたくないです(笑)」
松井「え? 知りたくないって何ですか!? それはちょっと違うんじゃないですか!?」
柴田「何にも知りたくないです。話した時に知れる楽しみがあるから、事前になんにも入れなくないです」
岡田「そういうことか。それ、コンビでラジオをやってる人で多いよな。あんまりプライベートでは喋らんと、ラジオで喋りたいみたいな」
柴田「プライベートの話なんか、空き時間とかも全くしないですもんね。今週は何してたとか」
松井「しないですね」
柴田「岡田さん、松井ちゃんは昨日何やってたの? ってことは番組で初めて知りたいから、基本的に興味を持たないようにしてるって感じですよね。知ったら面白くなくなっちゃう」
――初めて聞く話だとリアクションも含めて違いますよね。
松井「新鮮ですね」
柴田「これからほんとに何も教えてほしくない」
岡田「その言い方がちょっとな~」
柴田「語らないでほしい。プライベートで話しかけないでほしい(笑)」
松井「そこまで言います!?」
コンビでの仕事と『おかしば』の違い
――『おかしば』は、贅沢にもM-1チャンピオン同士が相方以外とタッグを組んだ番組で、何が起こるかわからない面白さを感じます。
柴田「贅沢だとは思わないですけど、まぁ異質な番組ではありますよね。こうやって、それぞれのツッコミ側が集まって、ツッコミとボケとかでもなくやってるっていうのは」
――自由奔放に振る舞う柴田さんと、たしなめる岡田さんっていうポジションは、自ずとできてきた感じですか?
岡田「そうでしょうね。柴田くんの暴走も、さっき言ったようにラジオは素でやるわけですから別にそれでええと思いますね」
柴田「でもラジオをやってる中で、僕のほうがツッコミの回数は圧倒的に多いと思うんですよ」
岡田「いや、そんなことないわ」
柴田「僕は一人漫才みたいなことはやるけど、ツッコミのない笑いじゃないですか。岡田さんはボケるから」
岡田「いやいや、俺はもうほんと冷静に交通整理よ。ほんまにな」
柴田「先輩方の漫才師のツッコミは大概ボケるんすよ。爆笑問題の田中さんしかり、くりぃむしちゅーの上田さんしかり、岡田さんしかり」
岡田「ほんでまたそのボケがクオリティー低いねん、ほんまに。古典的なボケ」
柴田「それを連発するんですから」
岡田「いつの時代のボケをすんねんって。俺もわかんのよ、ほんま諸先輩もやっぱりボケたいと。舞台でもツッコんでばっかりやから、プライベートでボケたがるのよ」
柴田「ウケたいんですよ。笑いがほしいんですよ」
岡田「いやいや、笑いはみんな欲しいよ。古典的なボケやけど欲しいねん。ウケたいのよ。ツッコミでもボケたいのよ、ほんまに」
――『おかしば』を聴いていて、この二人じゃないと出せない空気感、化学変化がありますね。このインタビューもそうですけど。
柴田「オカダさんとしか出せないと思う本当に。感謝してます」
岡田「そうやな」
――自分の相方とやるのは全然また違いますか?
柴田「全然違います」
岡田「全然ちゃうよ」
――どういうところが違いますか?
柴田「コンビでの仕事ってなると、コンビの冠がついてるから抜けない。別に岡田さんと二人でやってて抜いてるわけじゃないんですよ。力の入り方が違うというか、見る人の期待って『アンタッチャブルって絶対面白い』じゃないですか。でも、この二人の化学反応だったら『くだらないね』とか、『すごい滑ってたね』がアリなわけです」
岡田「いや、アンタッチャブルもくだらないことやってますよ」
柴田「やってんだけど(笑)。でも、こういう風に見られたいっていうお笑い美学みたいなものがちょっと違うんです。コンビでの仕事と『おかしば』では」
――コンビの看板っていうかブランドはありますよね。
柴田「そうそう。そりゃだって、岡田さんとやったら失敗することもありますよ、っていう言い訳が立つけど、山崎となら立たない。そこに美学みたいなのはありますね、僕は」
岡田「これ、本当に皆さんになかなか説明しづらいのよね。コンビって、兄弟でもないし、家族でもないし、恋人や妻でもないけど、それ以上に長く一緒にいるという関係。まぁ、失敗できないというのは多少あるかもしれんね。自分のコンビでの立ち位置っていうのは、ちゃんと持っとかんとあかんなっていうのはあります。コンビの立ち位置と、一人の仕事の立ち位置は全然違いますもん俺は」
ラジオならでは!歴代王者が今年のM-1を語る
――先ほどM-1のお話が出ましたが、今年もそろそろM-1シーズンですね。
岡田「俺はいつも決勝だけしか見ないけど、柴田くんは予選からがっつり見てるのよ」
――そうなんですか?
岡田「俺も知らんかったから。『M-1もしっかり見てるんや』って他のメディアではあんまり伝わってこえへんやん。漫才を語るとかも。だから、ラジオでわかる発見のひとつやね。下ネタ大好きなんも発見やし、M-1、笑いに関してもすごいねんから」
――決勝メンバーも出揃いましたが、今年はどうですか、柴田さん?
柴田「世代交代って感じですね。今まで決勝に残した人たちを1回厳しい目で審査して、その面白さと鮮度とどっちを取るかで、審査員の皆さんが鮮度を取ったっていう感じの大会になりそう。だから面白くなりそうですよね。知名度とかは関係なく、本当にお笑いの鮮度とネタで勝負っていう感じですよね」
岡田「よう聞くのは、ある時から漫才師がもうアスリートになってると。ストイックに劇場とかライブで、ネタを年間に何百本何千本やって、しっかり仕上げた人らの大会になっている。漫才だけをやってるサイボーク漫才師だけが勝ち抜いてのM-1みたいな感じやね。ほんで、そっから一気にチャンピオンになって、メディアにお披露目みたいな」
――M-1に芸人生命をかけているコンビって多いですね。売れたいのもそうですけど、次ダメだったら辞める、というようなコンビもいると聞きます。
柴田「はい」
岡田「M-1は今、スターへの一番の近道やけど、その道は一番険しいからね。出場してんの今、7000組?」
柴田「7000組です。我々の時の倍以上ですもん」
岡田「我々の時は1700~1800組やから」
――柴田さんはこれまでも予選からずっと見てるんですか?
柴田「見れるようになってからですけど、見てます。今は3回戦からYoutubeに上がったりするので、なるべくチェックするようにしてますね」
――予選から見ることの面白さとか、醍醐味ってどういったことがありますか?
柴田「このコンビより、こっちのコンビの方が評価されたのはどういうところなのかな? とかを考えながら決勝を見たいんですよ。この人たちは負けたけど、でも決勝に出てたらもっとこうなったかもしれないなとか、想像するのが楽しい。ま、オタクのやり方ですよね。決勝進出したメンバーで戦ってるだけじゃなくて、準決勝で負けた人も僕は勝手にエントリーさせてるんですよ。大会をそういった見方をするのがまた面白くて」
今年のM-1はどうなる? 柴田の優勝予想
――今年の決勝進出メンバーで意外なコンビはいましたか?
柴田「予選から見ているとそんなに意外なコンビはいないかもしれないですけど、ダイヤモンドとかの初出場組とか、ヨネダ2000もそうですね。女の子でも来たか、みたいなのはありますね」
岡田「あの審査は難しいよね、もう年々。準決勝でもみんなけっこう笑い取ってたのに、そっから決勝いくか落とすか振り分けるいうのは、なかなかね」
柴田「決勝の審査員の方々も大変だと思いますよ。選んだら文句言われて。誰をあげたって文句言われるんだよきっと」
――ちなみに今年、柴田さん的に優勝候補はどのコンビ?
柴田「真空ジェシカですよね。圧倒的1位です」
岡田「即答で圧倒的1位! え?」
柴田「え? って何ですか」
岡田「いやいや、こんだけみんなハイレベルに仕上げてきてる中で、即答で圧倒的って」
柴田「これは夢と希望が入ってますよ」
岡田「当然、今の笑いの中で自分の好きな笑いであるし…」
柴田「僕のお笑いの好みとしては、ロングコートダディなんです。でも優勝してほしいのは真空ジェシカです。同じ事務所なんすよ」
岡田「ちょっとやめてもらえます?」
柴田「でも、真空ジェシカの漫才ってあんまり見たことないと思いますけど、面白いんですよ。ツッコミも僕たちとかと違ってガツガツ行く感じじゃない、スタイリッシュな感じのツッコミで構成されてるんです。人力舎にあんまりない形だし、漫才全体を見ても特に強いツッコミもなく、それを圧倒する強いボケがあるわけじゃないっていう今風な漫才。真空ジェシカもさることながら、今年はまた誰がチャンピオンになっても何かしら冠がつきそうな感じの大会になるんじゃないですか」
岡田「すごいな。うわ、今年のM-1楽しみやな」
――ぜひ決勝戦の感想も番組でまた聴きたいです。
柴田「終わったらね」
岡田「そらもう言っていただこう」
番組は10年続けたい
――最後に、『おかしば』で今後やっていきたことなどありましたらぜひ教えて下さい。
岡田「私からは、ちょっとリアルな話で申し訳ないですが、なかなか松竹芸能の若手を出すチャンスが少ないんで、この番組はスタッフの理解が多少あるんで、松竹の若手を売り込めるようなコーナーを何か作りたいなというのはありますね。一番売りたいのはアメリカザリガニです」
――アメザリさんは若手じゃないんじゃないですか?
柴田「うちと同期ですよ(笑)」
――柴田さんはちなみに?
柴田「1回、僕なしで”岡田で2時間”っていうのを見てみたいなと。僕はリスナーの皆さんと一緒に公開収録に参加する。自分がどういう放送をやってるか見たことがないから」
岡田「ちょ、ちょっと! それどういうことやろ」
柴田「岡田さんと松井ちゃんで。もしくは誰か……アメザリとか置くんですかね。それを外から見てみたいです」
岡田「何の意味があんのそれ?」
柴田「岡田さんがどんな感じでやってんのかなと。もう松井ちゃんもいらないかもしれない。岡田さんのピンで一人喋り」
岡田「無理無理無理。無理ですほんとにもう。最近ラジオでも喋ることもうないねんから(一同笑)」
柴田「もしかしたら『柴田くんがいてくれてありがたいな』って思ってくれることもあるかもしれない」
岡田「俺はいつもありがたいと思っとるわ」
柴田「なお」
岡田「より一層? いや、それは俺は無理や。柴田くんがいて、やっぱお互いあってのラジオですから」
柴田「どういうのをやりたいというよりかは、10年やりたいですよね」
岡田「いや、無理無理! 10年は長いて(一同笑)」
柴田「時間帯変えて、動かされながら隙間を埋めていく番組になって」
岡田「遊牧民族みたいな。それやったらええわな、そういう10年はええわ」
――気が付いたら10年経ってたみたいなのがいいですよね。
岡田「結局せやねん、『10年続けたい』って言わんでええねん。もうずっとお試し番組でええねん」
柴田「そうそう。今でもお試し番組。編成がまだ新しいコンテンツを見つけてないらしくて、見つけしだい終わるらしいんです(笑)」
岡田「そらやばいわ。なんか人気声優とか出てきたら一発やな」
柴田「それと坂道をあわせたらもう」
岡田「うわー、やばいやばい! ただ、この番組は編成の一部の人がハマってるからな。ピンポイントでファンがおんのよ」
――ラジオ好きには評判いいみたいですよ。
岡田「やっぱり芸人は『ラジオ聴いてます』が一番ベタに嬉しいやろ」
柴田「めちゃくちゃ嬉しい。ラジオってテレビみたいにザッピングしないじゃないですか。やってたから聴くじゃなくて、自分の時間をそこに合わせに行く。だからやっぱり嬉しいんすよ。自分の番組を聴いてくれたっていうのがね」
岡田「ほんまやな」
どうだろう、お二人ならではの空気感が少しは伝わっただろうか。ただ悲しいかな、しょせん筆者の筆力だとこの程度。ぜひ土曜日の11時に文化放送に周波数をあわせてほしい。『おかしば』の超絶ポジティブ三人衆に、笑いと元気をもらえることをお約束する。
【INFORMATION】
文化放送 おかしば
毎週土曜日11時から13時放送中
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