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2023/2/7 21:15

気になるカメラ性能は? サムスン「Galaxy S23」シリーズ3機種タッチ&トライ実機レビュー

サムスンが2023年2月1日に発表したスマートフォン「Galaxy S23」シリーズ3機種の実機を、発表会が行われたサンフランシスコで実際に触ってきました。写真を中心に4色のカラバリなども含め、3モデルを紹介します。

↑Galaxy S23シリーズ3機種

 

「自然」をインスパイアした上品な4色ボディー

Galaxy S23シリーズはペン内蔵で2億画素カメラを搭載する「Galaxy S23 Ultra」、5000万画素カメラを搭載する「Galaxy S23+」「Galaxy S23」の3モデル展開となります。3機種ともにチップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyを搭載、現時点で最高スペックのチップセットとのことです。

↑左からGalaxy S23、Galaxy S23 Ultra、Galaxy S23+

 

背面のカメラ周りは台座の無いフラットな形状で、大型レンズが3つ縦に並ぶデザインを採用。メーカーロゴ以外に文字は無い、すっきりとした仕上がりです。

↑カメラ部分の仕上げはすっきりとしている

 

本体のカラバリは「グリーン」「ラベンダー」「クリーム」「ファントムブラック」の4色。前モデルでは機種によってカラバリが異なるものもありましたが、Galaxy S23シリーズは3機種すべてが同色の4色展開です。Galaxy S23シリーズは本体にリサイクル素材を使う割合を増やした「自然に優しいスマホ」となっており、4つのカラーも自然を意識した、やや淡い色合いになっています。

↑4つのカラーは自然をインスパイアして採用された

 

↑グリーンは緑にグレイをまぜたような中間色っぽい色合い

 

↑ラベンダーはピンクに近い、ほのかに淡い仕上げだ

 

↑クリームは上品なホワイトカラー

 

↑ファントムブラックはベーシックな色だが深みがある

 

2億画素カメラとスタイラス内蔵の「Galaxy S23 Ultra」

Galaxy S23 Ultraの主なスペックはディスプレイが6.8型3088×1440ピクセル、120Hz駆動。カメラが2億画素+1200万画素(超広角)+1000万画素(3倍望遠)+1000万画素(10倍望遠)。バッテリーは5000mAhで45W充電に対応。アメリカでの価格は1199ドル(約15万9000円)から。

↑Galaxy S23 Ultra

 

大型ディスプレイは側面が若干丸みを帯びた形状で、ディスプレイと側面フレームの間のベゼルの幅を目立たなくしています。ディスプレイは1Hzから120Hzまで自動可変に設定可能で、電子書籍など表示速度を重要視しないアプリでは消費電力を落とすことができる一方、ハイスペックなゲームはフル駆動で表示させ、遅延の無いゲームプレイを実現します。

↑6.8型の大型ディスプレイを搭載、ベゼルは薄く見える

 

背面のデザインは前モデルのGalaxy S22 Ultraとほぼ同等ですが、カメラのレンズ部分の外周リングがやや太いものになりました。3つのカメラは出っ張っていますが、それほど出っ張りは高くなく、ケース無しで使っていても気にならないと思います。

↑背面のデザイン

 

↑カメラの出っ張りはそれほど高くはない

 

ディスプレイ側面の丸みはかなり小さく、前モデルGalaxy S22 Ultraと比べるとより角ばった、スクエア感の強い形状となりました。本体サイズは163.4×78.1×8.9mm、重量は235gです。

↑本体の断面はより角ばった形状になっている

 

2億画素カメラ&夜間撮影性能がスゴイ

Galaxy S23シリーズ3機種はカメラ性能が従来モデルよりも向上しています。まずGalaxy S23 Ultraは2億画素カメラを搭載。前モデルは1億800万画素ですから、ほぼ倍増した計算になります。2億画素で撮影すれば、その画像の一部を切り取っても十分見れる画像となるため、SNSに写真の一部だけをアップするのも自在にできます。

↑画面越しにGalaxy S23 Ultraの2億画素撮影(左)と一部を切り取った画像(右)

 

また光学10倍望遠カメラはデジタルズームで最大100倍の「Space Zoom」(スペースズーム)に対応します。こちらは実画像をコピーできなかったため、遠くの台に置いてあるGalaxy S23 Ultraを100倍で撮影した画面越しの画像をご覧ください。実際に使ってみると、デジタルズームで実用的なのは30倍程度。100倍は画質が荒くなります。とはいえ記録に画像を残すのならば100倍を使うのも十分ありでしょう。他には動画は8K 30fps撮影に対応します。

↑一番奥のテーブル上にあるGalaxy S23 Ultraの画面を100倍で撮影

 

またGalaxy 23シリーズは3機種とも「Nightography」(ナイトグラフィー)と呼ばれる夜間撮影性能が大幅に向上しています。特にGalaxy S23 Ultraは2億画素のカメラのセンサーを、16個を1つにまとめ1200万画素相当で撮影するピクセルビニングにより、暗所撮影性能を高めています。

↑Galaxy S23 Ultraで撮影。上が通常モード、下がナイトモード

 

フロントカメラの夜間撮影性能も高く、フラッシュが無くても暗い場所で顔を明るく写してくれます。

↑フロントカメラのナイトモード(右)はフラッシュが無くても顔を明るく写してくれる

 

Galaxy S23 UltraにはExpert RAWモードも搭載されました。RAWで写真を撮影できるほか、カメラアプリからアドビのLightroomを起動できます。また星空撮影にも対応し、スカイガイドをONにするとその場から見える星座を表示。三脚にGalaxy S23 Ultraを固定して、夜空にカメラを向けて長時間露光で星座を撮影する手助けをしてくれます。

↑Expert RAWはLightroom起動ができる(左)。スカイガイドで星座撮影もしやすい(右)

 

スペックを高めた標準モデル「Galaxy S23」「Galaxy S23+」

Galaxy S23とGalaxy S23+はディスプレイサイズとバッテリー容量が異なる以外、同じスペックの兄弟モデルです。Galaxy S23はディスプレイが6.1型2340×1080ピクセル、バッテリーは3900mAhで25W充電に対応。カメラは5000万画素+1200万画素(超広角)+1000万画素(3倍望遠)。アメリカの販売価格は799ドル(約10万6000円)からです。

↑Galaxy S23

 

Galaxy S23+は6.6型2340×1080ピクセルディスプレイに45W充電対応の4700mAhバッテリーを搭載。カメラはGalaxy S23と同じで5000万画素+1200万画素(超広角)+1000万画素(3倍望遠)を搭載し、アメリカでの販売価格は999ドル(約13万2000円)から。

↑Galaxy S23+

 

どちらのモデルもディスプレイはフラットな形状。大きさ以外の差はありませんが、手に持ってみるとGalaxy S23はかなり小さいことがわかります。両者のサイズはGalaxy S23が146.3×70.9×7.6mm、168g。Galaxy S23+は146.3×70.9×7.6mm、196gです。背面もカメラのレイアウトも同じで、遠めに見ると両者の区別はつきにくいです。

↑ディスプレイサイズ以外、見た目は変わらない

 

↑背面もデザインはほぼ同等

 

カメラはGalaxy S23 Ultraほど高性能ではないものの、5000万画素カメラを搭載しており、望遠は光学3倍、デジタルで30倍までに対応します。また動画はGalaxy S23 Ultra同様に8Kに対応するので、超高画質な映像を残すことも可能。Galaxy S23とGalaxy S23+は高性能なチップセットを搭載するハイエンドスマートフォンであり、カメラも含めて価格にふさわしい製品と言えるでしょう。

↑カメラ部分の拡大

 

↑5000万画素カメラの画質は十分

 

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