Twitter(ツイッター)のイーロン・マスクCEOは、2023年末までに同社は新たなCEOを見つけているはずだと述べました。
この発言は、ドバイで開催された世界政府サミットでのことです。オンラインで出席したマスク氏は、「私は組織を安定させ、製品ロードマップを明確に示し、財政的に健全な状態にする必要がある」と述べ、「おそらく年末頃が、会社を経営する他の誰かを見つけるのに良いタイミングではないかと思う」と続けました。
なぜ年末頃かと言えば、その時期には「(会社が)安定した状態になるはず」(マスク氏)と考えられるから。後任については何もヒントを出していませんが、発言後に「Twitterの新CEOはスゴい」として机に座っている愛犬Flokiのジョーク写真を投稿しています。
The new CEO of Twitter is amazing pic.twitter.com/yBqWFUDIQH
— Elon Musk (@elonmusk) February 15, 2023
マスク氏は12月にTwitterのCEOを辞めるべきかどうか投票を実施し、過半数が「Yes」と答えたことを受けて「CEOの仕事を引き受けるほど愚かな人物がいたらすぐに辞任する」と発言していました。もっともCEOを辞めたあとも、Twitterのソフトウェアとサーバーのチームを運営し続けるつもりだと付け加えています。
もしTwitterの再建が軌道に乗れば、マスク氏は思惑通りCEOの座を降りられるはず。しかし、テックメディアのThe Vergeは、マスク氏が将来の計画を見誤りやすいことを指摘しています。
例えば、テスラのサイバートラックは生産開始が2024年となり、当初の予定だった2021年後半より2年以上も遅れることになりました。また、2017年末までにテスラ車が完全自律走行モードで全米を横断できるはずだと語っていましたが、これは現在でも実現されていません。
とはいえ、マスク氏はテスラやスペースXなど複数の事業を大きく育て上げた人物だけに、Twitterでも何らかの勝算があるのかもしれません。