米GoogleはAndroid端末でも、eSIMのワイヤレス転送が可能になることを発表。「今年後半に」転送のサポートをAndroidに導入するとしています。
eSIMとは、これまでのSIMカードと違い、端末内に部品として組み込まれているデジタルSIMのこと。物理的に抜き差しする必要がなく、その場ですぐに通信キャリアと契約したり、別のキャリアに乗り換えることができます。
最近のiPhoneでは、以前使っていたeSIMを新しいモデルに転送することも(一部のキャリアで)できます。この便利な機能が、ついにAndroidにもやって来る見通しです。
世界最大級の通信関連カンファレンスMWCバルセロナ2023の開催にさいし、Googleは「今年後半には、GSMAの世界標準に基づき、ユーザーが物理的にSIMカードを交換することなく、迅速かつ安全にモバイルプランを新デバイスに移行できるeSIM転送機能をAndroidに提供します」と発表。まず、ドイツテレコム(Deutsche Telekom)が対応すると述べています。
今年初め、最新のAndroid 13ベータ版からeSIMワイヤレス転送の手がかりが見つかっていました。どのAndroid端末が対応するかは不明ですが、少なくともGoogleのPixelスマホ間では可能になると推測されています。
これにより、Android端末から別のAndroidスマホに乗り換えるとき、これまでの通信プランが手軽に持ち越しやすくなるはず。最近のiPhoneでは旧モデルと新モデルを近づけ、指示通りボタンをタップするだけで設定が完了しますが、Androidでもカンタン設定を期待したいところです。
Source:Google
via:9to5Google