Metaは2022年から自社のFacebookとInstagramでNFTへの対応を始めましたが、今後NFTサポートを終了すると発表しました。
この決定は、Metaのコマース&フィンテック責任者であるステファン・カスリエル氏がTwitterで述べています。クリエイターやユーザー、ビジネスを助ける他の方法に注力するため、NFTとの関わりは縮小するとのこと。2022年5月、Instagramで自分のプロフィールにNFTアイコンを表示可能となりましたが、それから1年足らずでの幕引きとなりました。
Some product news: across the company, we're looking closely at what we prioritize to increase our focus. We’re winding down digital collectibles (NFTs) for now to focus on other ways to support creators, people, and businesses. ?[1/5]
— Stephane Kasriel (@skasriel) March 13, 2023
カスリエル氏は、なぜNFTの方針を転換したのか詳しく説明していません。Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは2022年3月、将来的にNFTがメタバースで活躍するであろうことを伝え「メタバースでアバターが着る服は基本的にNFTとして鋳造され、異なる場所とも行き来できるようになるといい」と語っていましたが、その実現はかなり厳しいものとなりました。
NFT事業終了の背景を推察すると、ザッカーバーグCEOが3四半期連続で減収したことを受けて、2003年のテーマを「効率化」とした(コストカットや不採算部事業の整理)一環のようです。2022年1月には暗号通貨「Diem」を、9月にデジタルウォレット「Novi」も終了させていました。
さらにMetaは2022年末に、メタバース事業を担うReality Labsを含む従業員1万1000人を解雇しました。また、まもなく新たに数千人規模のレイオフをするとも報じられています。生き残るためにあらゆる手段を探っているようです。
Source:Stephane Kasriel/Twitter
via:The Verge