グルメ
2023/4/7 11:30

水が一瞬でおいしくなるサントリーの不思議なボトル「minel(ミネル)」の仕組みとは? 味を水道水と比較

天然水でおなじみのサントリーは、そもそも「水と生きる」が企業理念。そんな同社がユニークな商品をリリースしました。ミネラルinウォーターキャップ「minel(ミネル)」です。

 

↑2023年2月9日にデビューした「minel」。現在オンラインでの抽選販売となっており、「初回限定 minelスターターキット」は1380円(税込)

 

ボトルに水道水を入れ、専用キャップをひねるとミネラルウォーターのようなおいしい水になるという本商品。使い勝手や味の特徴などをレポートします。

 

特殊なキャップから植物ミネラルエキスが噴射される

約1.5リットルの専用ボトルに、専用キャップが6個付きという「minel」のスターターキット。ボトルのデザインは、“バキバキボトル”で話題になった「THE STRONG 天然水スパークリング」を思わせる躍動感のある形状で、黒色キャップが個性的。繰り返し使うからか、ペット素材を厚めにして耐久性をもたせているのも特徴です。

↑バキバキまではいかないものの、モコモコとした質感。使用前やキャップ交換時は、水で内部をよくすすぐことが推奨されています

 

キャップは特殊な構造で、内側の突起内に植物ミネラルエキスが格納。初回開栓時にこのキャップをひねることでエキスが噴射され、水道水が一瞬でミネラルinウォーターに変わるのです。ちなみに、本商品におけるミネラルとは、ナトリウムのことだとか。

↑キャップは個包装されており、写真のような形。先端の小さい穴から植物ミネラルエキスが出てきます

 

実際どのように植物ミネラルエキスが噴射されるのでしょうか。まずはボトルに水道水を入れ、キャップをセット。なお、キャップは中身をよく混ぜるため事前によく振ることが推奨されています。

↑注ぎ口は一般的なペットボトルと同じ口径。ボトル上部に目安線があり、その位置まで注ぎます

 

そして、いよいよ植物ミネラルエキスの噴射へ。キャップを初めて閉めたあとの開栓時に一度だけプシュッとなる仕様です。そのスピードはまさに一瞬で、カメラを構えてシャッターを切ってもなかなか捉えられないほど。

↑右手でシャッター、左手で開栓となるとなかなかシャッターを切るタイミングが難しい。ただ、この写真でもわかるように、かなり元気よく植物ミネラルエキスが噴射されます

 

口当たりや味がまろやかで、うまみも豊か

植物ミネラルエキスの噴射は公式サイトでよりわかりやすく紹介されているので、気になる方はそちらもどうぞ。そして、いよいよ味見。植物ミネラルエキスの植物とはヤシ殻活性炭由来とのことで、これが水道水の味をまろやかにしつつ塩素臭を低減させるとのことです。

↑第一印象は「やわらかい」。硬水と軟水の比較とはまた違う、ソフトな口当たりを感じます

 

仕組みは、微粉砕竹炭が水道水を塩素分解するほか、様々な植物ミネラルエキスを含有。なかでもカリウムはキャップ1個あたり140mg配合され、ph約9.5の弱アルカリ性とのこと。数値についてはよくわかりませんが、このミネラル分が口当たりや味をまろやかに、うまみを豊かにしているのだと思います。

↑左が「minel」で作った水。右が通常の水道水

 

水道水と飲み比べてみると、その違いはよりくっきりあらわれます。「minel」のほうが輪郭がやさしく、ジュワッと染み込むかのようなきめ細かさを感じます。とはいえ決して水道水がおいしくないわけではなく、こちらはキレがあって端麗な味わい。総評としては、より費用がかかるのである意味当然ですが、「minel」には高級な印象をもちました。

 

水を買うことが珍しくなくなった現在、その購入先は様々。スーパーなどでまとめ買いする人も多いと思いますが、その重さがネックのひとつといえるでしょう。また、ネットで水を箱買いする人やウォーターサーバーを使う人などもいますが、送料がかかったり置き場所に困ったりと、何かしらの懸念はあります。

↑好評につき増産して追加募集となった「minel」。刺さった人は多かったということでしょう

 

「minel」も店舗での購入ではなくお取り寄せとなりますが、軽さやコンパクト性に関してはかなりの優れもの。また、ボトルの耐久性について前述しましたが、こちらは約3か月が目安で、使い終わったらサントリーが着払いで回収を受け付けてくれ、エコな取り組みも万全。購入に当選した人は、追加でキャップセット6個が1080円(2セットから購入可)、ボトルは300円で購入でき、サスティナビリティにも配慮されています。

 

日常飲料水の新たな選択肢といえる「minel」。「こういう水を待っていた!」という人は、ぜひ応募してみてください。