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調理家電
2023/4/17 20:45

少量でも美味しく作れる! エレコムの小型調理家電で食卓に革命が起こるか?

ELECOM(エレコム)は、2023年4月に調理家電シリーズ「LiFERE」(リフィーレ)の新たなラインナップとして、小型IH炊飯器、ポット型コンベクションオーブン、IH卓上調理なべをリリースすることを発表しました。

 

「食のシーン」の周辺機器が新展開

新製品の開発に至った経緯には、コロナ禍以降の社会において、テクノロジーの進化がライフスタイルを変化させる、という従来の流れが逆転したことが影響しているそうです。同社家電開発部の村上樹(むらかみたつる)氏は「周辺機器メーカーとしては、変化していくライフスタイルにおける『食』のシーンの “周辺機器” という観点で調理家電を捉えていきたいと考えています」と、新展開への思いを語っていました。

 

こだわりの1合炊き炊飯器など、3製品が新登場

この度、同社が「リフィーレ」の新ラインナップとして発表したのは、「炊く」「揚げる」「煮る」の3アイテム。

↑4月から発売開始のリフィーレ新製品。左から、「ポット型コンベクションオーブン」、「小型IH炊飯器」、「HOT DISH cocotte」

 

「炊く」家電では、「小型IH炊飯器」が登場。同商品では、炊飯、早炊き、保温のほかに糖質を約20%カットできるというモード(※)が搭載されています。

 

アルミとステンレスを合わせた4層からなる独自の「一合厚釜」を採用したことで、高火力のIH式により少量炊飯を実現。これにより、1合炊きに特化しながら、少量でもお米の味わいを感じられる炊きあがりを楽しむことができるアイテムとなりました。サイズは169×127×228mm(幅×奥行×高さ、以下同)で、ブラック、ホワイト、ブルーの3色展開です。

 

※エレコム調べ。炊き上がり100gあたり。

↑「小型IH炊飯器」各1万2800円(税込)

 

「揚げる」家電は、「ポット型コンベクションオーブン」が登場。こちらも、200×220×245mmとA4サイズに収まるコンパクト設計です。ヒーターとファンを搭載した同商品は、ファンで熱風を対流させることで食材全体を包み込むように加熱するので、油を使わなくてもサクサクした衣の揚げ物を調理することが可能となります。内網はフッ素樹脂コーティングが施されているので、食材がこびりつきにくく、接触面積が少ないメッシュタイプにすることで油落ちの良さにもこだわったそう。

 

さらに、カーボンヒーターを採用しているので予熱不要で調理開始ができるほか、油不使用なので事前準備や後処理の必要がないこと、低消費電力の650Wであることなど、時短や省エネの要素がつまったアイテムになっています。リベイクにも対応しており、焼き芋などを調理することも可能です。カラーはブラックとホワイトの2色展開。

↑「ポット型コンベクションオーブン」各1万3800円(税込)

 

3つ目の「煮る」家電は、IH卓上調理なべ「HOT DISH cocotte」です。なべをIHクッキングヒーターにホールドする固定リングには、高い耐熱性を誇る特殊なプラスチックが採用されており、うっかり手が触れても火傷しないよう配慮が施されています。温度調節は保温、LOW、MID、HIGHの4段階で、常に一定温度での調理や保温が可能。もちろん、IHの特徴である加熱の素早さと温度の安定性も。そのため、LOWモードを活用すれば、例えば湯葉のように低温度でじっくり作る料理も楽しむことが可能となりました。

 

卓上で鍋料理を楽しむときに食材を取りやすいよう、サイズ感にもこだわったというアイテム。本体サイズが206×214(つまみ含む)×69mm(ゴム足からトッププレート面)、なべは187×75mm(直径×高さ)。

↑「HOT DISH cocotte」本体・なべセット 1万9800円(税込)、なべのみ 9800円(税込)

 

変化するライフスタイルの最先端を狙う

昨今の市場ニーズでは、小なべ関連の分野が継続して盛り上がりを見せているそうです。村上氏は「小なべ料理のレシピブックや小人数分のポーションが数多く出回っていることからも、『小なべ』の環境が大きく拡がっているのではないかと考えています」と、語っていました。そうしたなかで、「HOT DISH cocotte」は、小型なべの最高峰を目指して開発されました。4月の発売後は、夏も楽しめる調理シーンの提案をしていきながら、なべシーズンを迎える秋に向けて認知を高めていきたいとのことです。

 

同社は、これまでにPC周辺機器を中心に商品を展開してきました。しかし、今後の展望としては、こうしたパソコンやIOT機器が変化していく流れの先端を追っていくのではなく、ライフスタイルの変化の先端を追いかけて行くことを目指していくそう。「リフィーレ」では、そうした考えにもとづき、「あなたらしい暮らしの、いちばんそばに」をコンセプトに、美味しく食べることにこだわった小回りの利く調理家電を今後も展開していくとのことです。

 

『食』のシーンの周辺機器という観点を新たに発表したエレコムの小型調理家電は、2台使いやパーティーでの卓上料理など、さまざまな使用シーンに活用できるポテンシャルを十分に備えているといえるでしょう。今後の展開にも期待が高まります。

 

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