在宅期間に洗濯頻度が増え、“干す作業”の負担も顕在化。乾燥機能ニーズが高まっている。一方、対面が再開し、ニオイケアを洗濯機に求める流れも。今回は衣類ケア家電に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できるアイテムをご紹介!
※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
私たちがセレクトしました
家電ライター
コヤマタカヒロさん
キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。
家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん
デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。
GetNavi web
小林史於
最大3㎏の洗濯物が入るミニ乾燥機
小型乾燥機
イルコ電子
ESTILO
実売価格4万9800円
設置が簡単かつデザインがシンプルな衣類乾燥機。狭い部屋でも置き場所に困らないコンパクト設計ながら、フェイスタオルなら20枚の洗濯物をしっかり乾かすパワフルな乾燥力を備える。ぬいぐるみや靴の乾燥に使えるトレイ付き。
ライフスタイルの多様性に寄り添い市場が細分化する
いま、洗濯機や乾燥機が急激に小型化している。家電ライターのコヤマタカヒロさんは、小型家電が売れる可能性を次のように分析。
「単体で使える衣類乾燥機は、近年登場した新しい家電。これから市場を開拓していく存在です。単身世帯が増えているいま、大型の洗濯乾燥機は不要だけれど衣類やタオルの乾燥はできるようにしたいといったニーズが高まり、小型の乾燥機に注目が集まっています」
一方、パナソニックやシャープは除菌・消臭機能を強化した洗濯機を展開。人との接触が増えることから、こうしたアプローチの製品が次々登場すると家電ジャーナリストの安蔵靖志さんは予想する。
「“リモート”から“出社回帰”に移行し、たくさんの人と直接会って話す機会が増加。コロナ禍では自宅内や人が触れる場所を除菌していくという方向でしたが、アフターコロナでは“エチケットとしての除菌・ニオイケア”が再度見直されていくでしょう」
コンパクト設計がおひとり様需要に合致
単独世帯が全体に占める割合は過去最高の38.1%に達し、部屋サイズから省スペースで置ける小型乾燥機への需要が高まっている。また、いままで乾燥機というと洗濯機の乾燥か衣類乾燥除湿機の2大勢力だったが、本機が第3極として大きくなることを期待したい。
プロも注目
「パワフル性能で1人ぶんの衣類を効率良く乾かせるのが魅力。洗濯物を干すことが不要になります。“家事の自動化”文脈でも注目の製品」(コヤマ)
「小型で置き場所を選ばない、というのは市場でも類を見なかったポイント。花粉症で外干ししたくない人の新しい選択肢になりそうです!」(安蔵)
「ひとり暮らしや夫婦世帯にササりそうなサイズ。汚れ物や白物は別々にしたい、ちょっとだけ洗いたいという要望に応えてくれる一台です」(小林)
【コレもCheck】
汚れたふきんをすぐ洗える シンク横に設置可能なランドリー
小型洗濯機
サンコー
セミオートでお任せ洗濯お湯も使えるミニランドリー
1万800円
シンク横に置けるミニランドリー。自動注水機能のため、給水ホースを水の入ったたらいなどに入れ、排水ホースを排水溝に設置するだけ。45℃までのお湯と漂白剤がOKなのでふきんの油汚れもしっかり落とせる。