大きな話題を呼んだ“老後2000万円問題”に加え、出口の見えない物価高に辟易する昨今。そんないまこそ本気で考えたいのが、資産形成だ。2024年施行の新しいNISAを活用した“ほったらかし投資”なら、大切なお金を守りながらコツコツと増やせる。資産運用に精通する経済ジャーナリスト・頼藤太希さんとともに、投資へ一歩踏み出そう!
※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
私が教えます
経済ジャーナリスト
頼藤太希さん
Money&You代表取締役、中央大学客員講師。19万部超のベストセラー「はじめてのNISA&iDeCo」(成美堂出版)など、投資関連の著書多数。YouTube「Money&You TV」でもお金の情報を発信中。
ポイント投資&クレカ投資なら手軽に投資経験値アップ!
保有しているポイントや、少額からクレカ決済で金融商品を購入できるサービスが隆盛。「現金を減らすのがイヤ」「少額からなるべくおトクな方法でチャレンジしたい」という人はぜひお試しあれ。
ポイント投資とは?
各種ポイントを、現金の代わりに投資信託や株式など実際の金融商品の購入に充てられるサービス。引き出し時は現金で受け取れる。類似のサービスに、選んだ金融商品の値動きに応じてポイントが増減する投資の疑似体験「ポイント運用」もある。
クレカ投資とは?
投資信託の積立投資で、クレジットカード決済が利用できるサービス。積立投資で資産形成をしながらポイントも貯められること、一度積立設定すれば入金の手間が省けることがおもなメリット。毎月の上限額は、各社5万円で横並びとなっている。
こんな使い方は◎
クレカ投資でポイントが貯まり、そのポイントでまた現金を減らさずに投資ができる、というおトク感ある仕組み。投資への心理的なハードルを下げています。投資に興味はあるけれど踏み出せない人、少しでもおトクに投資をしたい人は活用しましょう。
こんな使い方は×
今後改悪される可能性があるので、ポイント還元率のみで選ぶのはダメ! 総合的に判断しましょう。
①Vポイントが使える・貯まるおトクな資産運用【SBI証券×三井住友カード】
SBI証券
Vポイント投資
三井住友カード決済などで貯まるVポイントを、投資信託の金額指定買付に利用できる。1ポイント=1円ぶんとして、最小で100ポイントから利用可能。
●対象ポイント:Vポイント
●対象商品:SBI証券で取り扱う投資信託
●対象口座:特定口座、一般口座、一般NISA口座
三井住友カード
三井住友カード(NL)
投資信託の積立に利用でき、積立額の0.5%のVポイントが毎月貯まる。また、条件達成で年会費が無料になり、還元率の高いゴールドカードも狙い目。
●通常還元率:0.5%
●国際ブランド:Visa、Mastercard
●年会費:永年無料
●積立設定時の還元率0.5%
②楽天経済圏の利用者なら特に恩恵が大きい【楽天証券×楽天カード】
楽天証券
ポイント投資
投資信託のほか、米国株式も購入できるのが特徴。現金と併用可能だ。条件を満たせば、楽天市場での買い物が最大+1.0%になる(※1)。
●対象ポイント:楽天ポイント
●対象商品:楽天証券で取り扱う投資信託や米国株式など
●対象口座:特定口座、一般口座、一般NISA口座、つみたてNISA口座
(※1)ポイント投資は、楽天カードがなくても利用可能
楽天カード
楽天カード
最大1.0%を還元。また、楽天証券の楽天キャッシュ決済も併用すれば、毎月計10万円ぶんをキャッシュレスでポイントを貯めつつ投信積立できる。
●通常還元率:1.0%(※2)
●国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB、American Express
●年会費:永年無料
●積立設定時の還元率0.2%もしくは1.0%(ファンドの代行手数料により異なる)
(※2)一部ポイント還元の対象外、もしくは還元率が異なる場合がある
③日常で使い勝手の良いPontaポイントを活用【auカブコム証券×au PAY カード】
auカブコム証券
ポイント投資
1600ファンド以上の投資信託や、プチ株の購入にPontaポイントが使える。投資信託の場合は、月間平均保有額に応じてポイント還元が受けられる。
●対象ポイント:Pontaポイント
●対象商品:投資信託の通常取引(スポット購入)、プチ株(単元未満株)
●対象口座: 特定口座、一般口座、NISA口座
auフィナンシャルサービス
au PAY カード
毎月の投資信託積立をカード決済すると1.0%還元。そのほか買い物や公共料金の支払いなど、どこでも還元率1.0%でPontaポイントが貯まる。
●通常還元率:1.0%
●国際ブランド:Visa、Mastercard
●年会費:無料
●積立設定時の還元率1.0%
④一般カード・無条件のクレカ投資では還元率No.1【マネックス証券×マネックスカード】
マネックス証券
マネックスポイント投資
投資信託の購入にマネックスポイントが利用可能。1ポイント=1円で、投資信託の購入代金に充当できる。ジュニアNISA口座も対象。
●対象ポイント:マネックスポイント
●対象商品:国内公募株式型投資信託(金額指定買付ができないファンドは除く)
●対象口座:特定口座、一般口座、一般NISA口座、ジュニアNISA口座、法人口座
マネックス証券
マネックスカード
クレカ積立では無条件で1.1%還元。貯めたマネックスポイントはポイント投資のほか、他社提携ポイントとの交換ができて便利だ。
●通常還元率:1.0%
●国際ブランド: JCB
●年会費:550円(初年度無料、翌年以降は年1回以上の利用で無料)
●積立設定時の還元率1.1%