海外のサウナ文化が日本に上陸して半世紀以上が経過した。“おじさんの楽園”というイメージが定着して久しいが、最近ではサウナの真価が幅広い層に認知されて盛り上がっている。
しかし、なぜ今ごろになってサウナが取り沙汰されるようになったのか? 昨今のサウナブームの背景にはいったい何があったのか。ここでは、サウナブームの要因となった4つの背景を解説していこう。
<背景1>
本場仕込みのロウリュやアウフグースなど本格的なサービスが普及
本場のサウナさながらの“熱波”を堪能できる
ロウリュはフィンランド、アウフグースはドイツの入浴スタイル。いずれも温熱作用を高め、心地良い発汗を促すとして注目されていた。いま、このスタイルが日本でも徐々に普及し、快感が病みつきになりサウナの虜になる人が急増中だ。
ロウリュ
フィンランド発祥の入浴方法。サウナストーブの上に積んだ石(サウナストーン)に水をかけ、発生した蒸気を浴びる。
アウフグース
ドイツ発祥の入浴方法。スタッフがロウリュで蒸気を発生させ、タオルを振り回して熱波を拡散する。日本ではアウフグースを含めて「ロウリュ」と呼ぶことが多い。
<背景2>
粋な大人たちのコミュニケーションスタイルが若い層にも認知された
「密室で裸」が連帯感を生み人との距離を近づける
サウナは、会社の上司や同僚などの立場を超えて、裸の付き合いができる。密室ゆえに連帯感が生まれ、本音で話せるように。そんな点が若い層にも評価され始めた。いまやサウナでミーティングを行う会社もあるほどだ。
<背景3>
著名人が「サウナが好き」と次々に公言し始め“サウナー”が市民権を獲得
白鵬関や北川景子さんらもサウナ愛をアピール
日本サウナのレベルが上がり、流行に敏感な各界著名人が施設を利用。各メディアで魅力を語る機会が増えた。横綱・白鵬関や女優の北川景子さんらは、“サウナー”(サウナ愛好家)であることを公言し、世間に認知されている。
<背景4>
レストランや付属施設が充実し手軽なレジャースポットとして人気が上昇
多彩な施設を併設し休日を思う存分楽しめる
近年はサウナ設備自体がレベルアップしたうえ、付属施設も充実。一流店に迫る味のレストランや本格的な温泉、スパ、エステ、トレーニングジムなどを併設したサウナも増えた。家族で楽しめるレジャー施設として人気が高まっている。
サウナが流行している背景を知り、早速施設に行ってみたくなった人も多いことだろう。GetNavi webでは、今後もサウナの基本情報やサウナ王・太田広さん監修のもと厳選した、全国の優良サウナ施設を紹介していくのでお見逃しなく。
協力/太田広