Twitterでうっかり失言や個人情報をつぶやいてしまい、慌てて消したことは誰しも覚えがあるはず。削除したツイートがそれ以降は誰にも見られないことが、Twitterの信用に関わっていると言っても過言ではないでしょう。
しかし、なぜか削除したツイートやリツイートが復活するバグが発生していると、複数のユーザーが報告しています。
テックメディアThe VergeのJames Vincent氏は、5月8日に自分のツイートをすべて削除したそうです。しかし22日にタイムラインをチェックしたら、「Twitterが何の警告もなく私の古いリツイートを復活させていることに気づいた。削除したはずのリツイートの中には、2020年までさかのぼるものもあった」と報告しています。
さらに状況を調べてみると、そうしたバグが起こっているのはVincent氏だけではないと判明。その中には、削除したはずの数万件のツイートが復活していると報告している人もいます。
その人物、Dick Morrell氏はMastodonで、自分が削除した3万8000件のツイートの内、3万4000件が復活しているのを確認したとのこと。さらにサーバーファーム(複数のサーバー群)のバックアップから復元したのではないか、と推測を述べています。
この件についてVincent氏はTwitterに問い合わせたものの、すでに広報部門を解散しているため、いつものように「ウンコの絵文字」の書かれた自動返信が来ただけだったそうです。
原因に関しては、ユーザーがツイートを削除するために使ったサードパーティ製ツールにバグがある可能性と、Twitterのサーバーの問題である可能性の2つが指摘されています。しかし、Vincent氏とMorrell氏が使った一括削除ツールは、異なるものでした。
Twitterがこの問題に対処するのかどうか不明ですが、トラブルを招きそうなツイートやリツイートが復活していないか、念のためチェックしておくとよさそうです。
Source:The Verge