家でパーティサイズのロティサリーチキンが焼けるオーブンがあるらしい……いや、ロティサリーチキンって、丸鶏の回転炙り焼きですよ。家で焼けるわけがない。特に私のような狭小住宅で……。と思いつつ、本当にできることなら、傍らにワインなんかを置いて、SNSにアップして、私生活が充実しているフリをしてみたい……。そう考えてウワサのオーブンを試してみたところ、思った以上にカンタンにできました!
しかも、こんがりきつね色に焼かれた皮目はパリッとしていて香ばしく、身はしっとり。それでいて中までしっかり火が通っている。赤ワインとの相性も抜群です!
【Chefのギャラリーはコチラ】
「Chef」を使ってロティサリーチキンを焼く過程をレポート
このロティーサリーチキンの調理に使ったのは、EPEIOS(エペイオス)の「FoElem(フォーエレム) スマートノンフライオーブン Chef(シェフ)」です。私が本機を使い、いかにしてロティサリーチキンを作ったか。以下で詳しくレポートしていきましょう。
Chef(シェフ)は、油を使わずに揚げ物が可能な、いわゆるノンフライオーブンです。上下加熱式ヒーターを採用したことで同時に両面を焼くことができ、食材をひっくり返す手間を省きながら、旨味を逃さずジューシーに仕上げるとのこと。さらに、スチーム機能(過熱水蒸気)を搭載したことにより、スチームが食材を包み込んで旨味や水分が失われるのを防ぐため、しっとり柔らかく焼き上げることが可能だといいます。丸鶏が焼ける14Lの広々とした庫内も特徴。ほったらかし調理が可能なことも相まって、エペイオスでは「魔法の調理器具」として提案しているそう。
ちなみに、この「FoElem」という家電シリーズのデザインを手がけたのは、エルメスのスカーフやテーブルウェアのアートディレクターを務めるブノワ・ピエール エミリー氏と、ラグジュアリーブランドでデザイン経験を持つダミアン・オー シュリバン氏。本機はインテリアとして違和感のないフォルム、一人暮らしの部屋においても場所を取らないサイズを目指してデザインされたとのこと。まさに我が家にぴったりのモデルですね。
庫内でチキンがぐるぐる回る!
では、ロティサリーチキンの調理を振り返っていきましょう。使用した丸鶏は約1kg。今回、購入した丸鶏が大きすぎたので、半身での調理です。鶏にはオリーブオイルと塩こしょう、ローズマリーをもみこんで下ごしらえ。調味料がなじんだら、付属のロティサリーフォークに固定し、さらに腕や脚がブランブランしないよう、ひもでコンパクトにしばって固定します。丸鶏を刺した状態のロティサリーフォークを庫内にセットすれば準備完了!
プリセットメニューの「鶏肉」を押すと……おお! チキンが回転し始めました。回るチキンなんて、情報番組でしか見たことないのに! これはテンションが上がります。
30分ほど経つと、チキンから油がしたたり落ちて、加熱された下の受け皿からジュワッ、ジュワワーという臨場感のあるサウンドが聞こえてきました。やがて、ボタンを押してから約40分、ほったらかしただけで完成!
いやー、本当に焼けるものなんですね。そして冒頭に述べた通り、焼きたての味は最高でした! カリッとした皮目に歯を入れた次の瞬間、肉汁がジュワーっと口のなかに広がります。塊でじっくり焼いたからか、いつもよりワイルドな味わいがたまりません。丸鶏だから、部位ごとの味の違いも楽しい! 夢中で食べ進め、ひとりでもかなりの量を平らげてしまいました。
おつまみがカンタンに作れるのがうれしい!
「魔法の調理器具」というからには、チキン以外にもまだまだ引き出しがあるはず。というわけで、ほかの調理も試してみました。
まずはトースト。3種類あるトーストのメニューのなかで、スチームありの「もっちりトースト」で焼いてみました。うん、確かにもっちりしている! さっくりとした歯触りがあるものの、中はしっとり温まっていて小麦の甘みが感じやすくなっています。これは好きな味。口の中の水分が持っていかれることもないので、トースト単体でも食べやすかったです。
あと、40代独身・ひとり酒が好きな筆者としては、お酒に合う料理がカンタンにできたら何も言うことはありません。ビールに合わせる目的で市販の大きめ冷蔵ピザ(22.5cm)を購入。大きな庫内に難なく入り、10分程度で最高の焼き上がりに。焼きたてピザとビールの相性といったらもう……。
ノンフライオーブンであれば、揚げ物の温めも得意でしょう。というわけで、お惣菜売り場のコロッケを温めました。うん、こちらも間違いなし。電子レンジで温めたときと違ってフニャフニャにもならず、表面がサクッ、中身はアツアツに仕上がりました。こちらはチューハイとベストマッチ。
同時調理や自動洗浄機能が便利だった
ちなみに、揚げ物を温める専用のコースは用意されていないようなので、筆者はアプリ上でカスタムレシピ「あたため」を作ってこれを使用しました。本機は温度と時間、ヒーターの上下どちらを使うか、ロティサリー機能(回転する機能)は使うか、スチームはオンかオフか、などを選択してカスタムレシピとして登録しておけば、後でカンタンに呼び出せます。
このほか、庫内の中段で鮭ハラスと下段で焼き野菜を調理する(下写真)など、別々の食材の同時調理も可能。主菜と副菜が一気に調理できて、バランスが良い食事が摂れるのがうれしいです。筆者の場合、中段にパン、下段にソーセージとブロッコリーを置いて同時調理し、一度で充実した朝食が作れるのも便利でした。
さらに、面白い機能として、市販のクエン酸を使った自動洗浄機能もあります。クエン酸入りの高温スチームが庫内の汚れを浮かせる機能で、仕上げに拭き取るだけでカンタンにお手入れできるそう。実際やってみたら、確かにこびりついた油汚れが落としやすいと感じました。お手入れのハードルが下がるので、油が多い食材の調理も抵抗なくできますね。
今回、ひとり暮らしでオーブンなんて使うのかね? と思っていたのですが、なかなかどうして。ひとり暮らしでも便利に楽しく使うことができました。朝食やおつまみ作りが圧倒的に簡単になりますし、なによりシズル感満載の美味しいグリル料理ができる。自動洗浄機能つきで洗うのもラクなので、置き場所さえ確保できれば、一人暮らしでも十分に使う意味があると感じました。
もちろん、迫力あるロティサリーチキンの調理や2品以上の同時調理もできるし、お菓子やケーキ作りにも使えるわけですから、ファミリー層でも間違いなく重宝するでしょう。オーブン料理を気兼ねなく楽しみたい幅広いユーザーにとって「Chef」は大いに役立つ製品だと感じました。
エペイオス「FoElem スマートノンフライオーブン Chef」販売サイトはコチラ
メインカット撮影/鈴木謙介