ライフスタイル
2016/11/20 20:00

【いまさら聞けない】サウナの基礎知識知ってますか? 有効活用するための秘訣10選

サウナが流行している背景を知り、早速施設に行ってみたくなった人も多いことでしょう。そこで今回は、サウナビギナーやこれからサウナデビューする人に向けた基礎知識をお教えします。サウナの基礎知識をしっかりと習得してサウナデビューに備えましょう!

 

Q1)話題のサウナとはどのようなもの?

20161121-a01

温冷交代浴プラス休憩で汗を流し、身体を引き締める

一般的にサウナといえば、フィンランド式のドライサウナを指す。サウナ室を80~100℃もの高温に保つサウナストーブのまわりを木製のベンチが取り囲むスタイルだ。サウナ室で汗を流し、水風呂で身体の熱を冷ます温冷交代浴に休憩をプラスするのが基本的な入り方。これを繰り返すことで、アタマや身体が爽快になる。

 

サウナ浴→水風呂→休憩を繰り返す

それぞれの時間の目安は、サウナ浴8~12分、水風呂1~2分、休憩8~12分程度。サウナ→水風呂→休憩を1セットとして考え、これを2〜3回繰り返すと良い。時間や回数は無理に増やそうとしないこと。

 

本場・フィンランドではサウナを8ステップで楽しむ

① 薪を割る。できれば白樺を。

② 火をつける。

③ 若枝でヴィヒタを作る。

④ 湖から清らかな水をくんでくる。

⑤ リラックスして楽しむ。

⑥ ヴィヒタで肌を清める。

⑦ きれいな水で肌の汚れを洗い流す。

⑧ 急がないこと。サウナは長く入るほど、いい気分になれる。

 

サウナはフィンランド文化の重要な要素

サウナの本場・フィンランドでは、サウナは肉体だけでなく精神も浄化される神聖な場所とされている。それゆえ、いくつもの工程が、時間をかけてじっくりと丁寧に行われる。

 

Q2)サウナにはどんな種類がある?

20161120-a03 (9)

乾式サウナが一般的で湿式や遠赤外線式もある

サウナには乾式と湿式があり、一般的にフィンランドタイプの乾式サウナを「サウナ」と呼ぶ。湿式では「スチームサウナ」や「ミストサウナ」が知られる。その他、家庭用にも用いられる40~60℃の遠赤外線サウナなどがある。

 

20161120-a03 (7)

乾式( フィンランド式)

室温80~100℃、湿度10%程度と高温低湿なのが特徴。石に水をかけ蒸気を発生させると発汗が促される。

 

20161120-a03 (8)

湿式

室温40~60℃、湿度80~100%程度と低温高湿。スチームは蒸気、ミストは霧で高湿度を確保し発汗を促す。

 

Q3)一般的に料金はどれぐらい?

20161120-a03 (15)

入館料は施設ごとに異なるがタオルなどは多くが無料

サウナの料金は、銭湯のように法律で統一されていないため、施設によりまちまち。曜日や時間帯、入浴時間によって変動することがある。一般的に、サウナがメインの施設では、タオルや館内着などは入館料に含まれることが多い。

 

<入館料に含まれるもの>

タオル、バスタオル、館内着、ロッカー、ボディソープ、シャンプー・リンス、歯ブラシ、ひげそり、ほか

<入館料に含まれないもの>

あかすり、マッサージ、ボディケア・エステ、カプセルルーム、飲食ほか(一般的なサウナの場合)

 

Q4)サウナにはどんな効果がある?

20161120-a03 (13)

美容・健康への様々な効果が期待できる

高温でのサウナ浴には様々な効果がある。まず、蒸気中のマイナスイオンがリラックス効果を促進。そして、大量の発汗が新陳代謝を高めて美肌効果をもたらす。さらに血行促進による疲労回復デトックス効果なども期待できる。

 

Q5)温度は場所によって異なる?

20161120-a03 (10)

ストーブからの距離やベンチの高さで温度が異なる

サウナ室には、だいたい上段・中段・下段のベンチがある。熱い空気は高所へ移動するため、床面と高所では大きな温度差が生じる。70~90℃設定の場合、上段90℃、中段80℃、下段70℃(ベンチに腰掛けた際の頭部の温度)となる。

 

↑サウナ室内の温度分布
↑サウナ室内の温度分布

 

Q6)日本にいながら本場のサービスが受けられる?

20161120-a03 (16)

ロウリュやアウフグースなど伝統のサービスが楽しめる

サウナ人気に一役買っているのが、本場のサービス。フィンランドのロウリュ、ドイツのアウフグースなどを再現する施設が増加中だ。いずれも蒸気を利用し、室温が下がる一
方で、湿度が上昇し体感温度は上がる。適度な湿気が実に心地良い。

 

20161120-a03 (2)

ロウリュ

サウナストーブの上の石に、スタッフが適宜水をかけるサービス。蒸気を発生させることで体感温度を上げ、発汗を促進する。

 

20161120-a03 (11)

アウフグース

ロウリュで発生させた水蒸気を、スタッフがタオルなどであおって拡散させるサービス。パフォーマンス的意味合いもある。

 

Q7)本格サウナに欠かせないものは?

20161120-a03 (12)

白樺で作ったヴィヒタで香りを楽しみつつ美容を促進

フィンランドのサウナ室には、白樺の枝葉を束ねた「ヴィヒタ」が置かれる。火照った身体をこれで軽く叩くことで、肌が活性化。さらに白樺の爽やかな香りも楽しめる。日本では導入施設がまだ少ないものの、増加傾向にある。

 

↑ヴィヒタが常備される神戸サウナ&スパのフィンランドサウナ。フレッシュヴィヒタは特に香りが爽やかだ
↑ヴィヒタが常備される神戸サウナ&スパのフィンランドサウナ。フレッシュヴィヒタは特に香りが爽やかだ

 

Q8)高温のサウナでやけどしないのはどうして?

20161120-a03 (2)

空気が乾燥したサウナ室は熱が伝わりにくいから

水(湯)と空気(サウナ)では熱の伝わる速度が異なる。例えば、28℃を差している温度計を40℃の浴槽に入れ40℃の目盛りに達するまでに約0.5秒かかるとすると、サウナでは約300秒かかる。この違いがやけどをしない理由だ。

 

Q9)どうすれば汗をかける?

20161120-a03 (14)

サウナに入る前に入湯し身体を十分に温めておく

汗をかきにくい人は、サウナに入る前に湯船に浸かって身体を十分に温めておくと良い。湯から出て、身体の水気をしっかり拭いてからサウナに入ると汗が噴き出るはずだ。さらに、ベンチ上段の高温エリアに座れば多くの汗がかける。

 

Q10)サウナはいつ入ると効果的?

20161120-a03 (1)

満腹、泥酔状態でなければいつ入ってもOK

食後や飲酒後のサウナはNG。前者は、サウナ本来の快適な気分が味わえないうえ、消化のために消化器系へ集中した血液が入浴により分散され、健康上良くない。飲酒はサウナ後に食事をしながら、軽く一杯ぐらいが理想的だ。

 

協力/大田広

 

サウナ記事のバックナンバーはコチラ