年末年始が近づいてきました。体調を崩しやすい時期だけに、手作りの料理で栄養をしっかり摂りたいところですよね。そこで、健康のために料理作るぞ! と決心したものの、日々の忙しさに負けて、食材が使いきれなかったことはありませんか。筆者はまさにそんなタイプです。冷蔵庫で生気を失っていく食材を見るにつけ、罪悪感にさいなまれる日々……もうあんな思いはしたくない!
というわけで、今回私が試したのは、コールマンジャパンの家庭用真空パック機「フードセーバー」。こちらの商品は、真空パックにすることで食材の鮮度を「通常の5倍」長持ちさせてくれるのだとか。しかも、どうやらフードセーバーのスゴイところは鮮度を保つだけではないらしく……実際に使ってその便利な機能を探ってみました!
使い方は簡単! 数秒で真空パックが完成!
今回試したのは、「フードセーバー V2240(パックロール定期便付き)標準セット」(1万6900円)。組み立ては不要なうえ、バッグ10枚、パックロール1本、キャニスター(中)1個、真空ボトルストッパー1個が付属しているので、すぐに使い始めることができます。さらに本品の場合、パックロールが定期的に送られてくるサービス付き(※)。もちろん、バッグなどはそれぞれ個別で追加購入可能です。
※パックロールは通常価格2980円より20%オフの2384円で利用可能
真空パックにする方法は簡単。まずは食材をバッグに入れ、端をフードセーバーにセット。ふたを閉めてから右のロックレバーを回し、「空気の吸引&自動密封」のボタンを押すと、ゴゴゴゴォ~という音がして15秒ほどで真空状態に。
フードセーバー本体から外すと、写真のように食材がしっかりと密封されていました。今回は付属のバッグを使用していますが、食材のサイズが合わない場合はパックロールを使うとさまざまなサイズのパックを作ることができます。
また、下ごしらえした食材を保存しておくことで、調理の時短にもなります。上の写真のように味噌などで味つけした魚であれば、食べるときに焼くだけでOKですし、例えば切った生野菜を小分けにして冷凍保存しておけば、ミキサーにかけるだけですぐにスムージーが作れちゃいます。「健康のために毎朝スムージーを飲むぞ!」→「面倒だから今日は飲まなくていいや……」の無限ループだったズボラな筆者にとって、強い味方になりそうです!
パックごと湯せんや電子レンジにかけてOK!
パックロールとバッグは100℃までの耐熱仕様なので、 真空パックした食材はそのまま温められるのもフードセーバーの魅力。たとえば煮物やゆでたとうもろこしなどを真空パックしておけば、湯せんや電子レンジでチンするだけですぐ食べられます。
そのほか、はじめて真空パック保存をしてみて素晴らしい! と感じたのは、食材をコンパクトに収納できる点。冷蔵庫や冷凍庫の中がすっきりしてストレスなく食材を探せますし、今までよりもたくさんの食材をストックできるようになりました。しかも、どんなにニオイのある食材でもパックしてしまえば一切匂いませんから、他の食材にニオイが移ったり、冷蔵庫が臭くなることもありません。
真空保存なら短時間で味が浸み込む!
続いて、キャニスターを試してみることに。キャニスターは、水分量の多い料理の漬けおきに最適です。筆者が作ったのはキュウリ・ニンジン・パプリカ・トマトのピクルス。野菜とともにピクルス液(鷹の爪・ローリエ・ブラックペッパーを含む)・レモンを入れてフタを閉めます。
キャニスターとフードセーバー本体をアクセサリーホースでつなぎ、ロックレバーを回してから「キャニスター」のボタンを押します。見た目に変化はありませんが、何度か脱気することで真空状態に。最後にアクセサリーホースを外して準備は完了です。
同社によると、ピクルスの場合は2時間の漬けおきで十分とのこと。ピクルスといえば、通常なら一晩以上漬けおきしなければいけないもの。半信半疑のまま、冷蔵庫に入れて2時間待つことに……。
こちらが2時間後のピクルス。さっそく試食してみると、野菜にはしっかりと味が浸み込み、ほどよい酸味でおいしい! これは、真空状態にすると、浸透圧の効果によって調味液が食材の中にまで浸みこんだため。保存に便利なだけでなく、味がよく浸みるという意外なメリットがあるんですね。それだけに、漬けすぎるとレモンの苦味や鷹の爪の辛味が強くなることもあるので、長時間漬ける場合は途中でそれらを抜いたほうがいいかも。
なお、ボトルを密封するときは、ボトルストッパーでふたをしたあと、キャニスターと同様の手順で吸気します。ワインのように酸化しやすいお酒や、調理用のオイルなどをフレッシュな風味のまま保存できるのもうれしいですね。
真空パックとタッパーで味の浸み具合を比較してみた
先ほどのピクルスでは、味の浸透が早いことはわかりました。では、肉ではどうでしょうか? 今度は鶏もも肉の照り焼きで通常の漬けおきと味の比較をしてみましょう。まずは鶏もも肉とタレをバッグに入れ、フードセーバーにセットします。
汁気の多い食材をパックするときは「汁気を含む食品」のボタンを押してから「空気の吸引&自動密封」のボタンを押すだけでOKです。
密封完了(上写真)。「汁気を含む食品」のボタンを押したため、先ほどより少し緩めにパックされます。比較対象は、鶏もも肉(ほぼ同量)をタレとともにタッパーに入れたもの(下写真)。この状態で、どちらも15分ほど冷蔵庫に入れて漬けおきします。
こちらが真空パックで漬けおきしてから焼いた、鶏もも肉の照り焼き。仕上がりの見た目に大差はなく、写真ではお伝えできませんが、ひと口食べてみると味の違いは明らか! タッパーで漬けたほうは表面のみに味がついていたのに対し、真空パックで漬けたほうは中までムラなくタレが浸み込み、噛むたびにコクのある味わいが感じられました。そこそこぶ厚いお肉を使ったにもかかわらず、わずか15分でここまで味が浸透したのは驚きです。
短時間でおいしい料理が作れるのも大きなメリット
冒頭でも述べた通り、フードセーバーの最大のウリは「食材の鮮度を長持ちさせる」こと。例えば、休日などの余裕のある日に食材や料理を小分け保存し、すっきり収納しておいて、忙しい平日に消費するといった使い方が可能です。しかし、筆者はそれ以上に、短時間でおいしく料理できることが大きなメリットだと感じました。今回試したピクルス以外にも浅漬け、キムチなどいろいろな漬物が素早く作れますし、唐揚げの肉に下味をつけたり、おでんの具に味を含ませたりと、いろいろ応用が利きそうです。家事に仕事に忙しく、毎日の料理が負担になっている方には、ぜひおすすめしたいアイテムですね。