おうち時間の増加を背景に、楽器人口が増えているという。なかでも注目が高まっているのが電子楽器。サックスのような電子楽器「エアロフォン」に沼り、教室にまで通っているという奈津子さんにナビゲートしてもらった。
※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。
【沼ってる人代表】
家電女優・奈津子さん
家電アドバイザーを保有し、「家電女優」として活動。自宅には150台以上もの家電を所有し、それぞれを使い分けている。Instagram @natsuko_kaden
ローランド
エアロフォン AE-10
実売価格6万9800円
息を吹き込んで演奏する電子楽器。ボタンを押さえることで音階を変え、運指はサックスに準拠している。リードを咥える強さでビブラートをかけるなど多彩な表現が可能だ。
サックスへの情熱が捨てきれずエアロフォンを始めました
——電子サックスに沼っているとのことですが、きっかけは?
中学生のとき、サックスがやりたくて吹奏楽部に入ったのですが、サックス担当に選抜されずホルン担当になってしまいました。ところが私にはホルンの才能があったらしく(笑)、ソロパートを任されたりしてホルンのことも好きになりましたよ。でもやはりサックスへの憧れはずっとあったんです。
サックスへの憧れを夫も知ってくれていて、クリスマスにエアロフォンをプレゼントしてくれたんです。バレンタインとか色々な記念日と組み合わせてでしたけど(笑)。
——数ある電子サックスのなかで、なぜエアロフォンだったのでしょう。
エアロフォンを選んだ理由は、ローランドというメーカーの安心感や音のクオリティ、外観のカッコ良さなどです。
いまは島村楽器の教室で練習に励んでいます
——島村楽器での練習はどのようにされているのでしょうか?
エアロフォンは島村楽器さんの教室で教えていただいています。課題曲を先生にいっしょに吹いていただくのですが、先生がどこまでも私に合わせてフォローしてくださるので楽しいですよ。
昔はアイドルをやっていたので音感は良いらしく、先生にはよくそこを褒めていただいています。ただエアロフォンは感情を音に乗せられる楽器なので、その日のメンタルが先生にバレることも(笑)。
電子楽器の魅力はロマンと手軽さの両立
——楽器の良いところ、そして電子楽器の魅力を教えてください。
電子楽器は、アコースティック(電子でない)楽器の持つロマンと、アコースティック楽器にはない手軽さが両立されている点が魅力だと感じています。
ただしこの「手軽」というのはメンテナンスなどのことで、上達がラクって意味ではないんです。でも、そうじゃなきゃつまらないじゃないですか。多少は頑張らないといけないっていうところにもロマンがある気がします。
音楽って、大人になると受け取る一方になりがちですよね。でも楽器を演奏することで、何かを創り出している感覚が得られます。なにかひとつ趣味があると生きやすくなるとも思いますし。
——いまでもアコースティックのサックスへの憧れはありますか?
やっぱり電子楽器に沼ると、アコースティックにトライしたくなるかもしれません。その意味では、一度アコースティックで挫折した人もまずは電子楽器で復帰してみるというのも良い方法かもしれませんね。
【Information】
島村楽器では一部の専門店を除き、ほぼ全ての拠点で音楽教室を開講している。全66種類の楽器コースからレッスンを楽しめる「スクール」と、予約制個人レッスンの「サロン」の2種類からそれぞれに合ったコースで始められる。ほかにも体験レッスンやオンラインレッスンもあり、楽器未経験者も始めやすい。