今年秋に発売とみられる「iPhone 15 Pro」モデルでは、音量ボタンと電源ボタンが感圧式ソリッドステートボタン、「物理的に動く部分がなくなり、指の圧力を検知する」方式になると噂されたことがありました。が、その後に今年は採用が見送られ、来年の「iPhone 16 Pro」に搭載されるとの予想が有力となっていました。
しかし、著名アナリストが「iPhone 16 Proモデルにもソリッドステートボタンが搭載される可能性は低い」と主張しています。
これは香港の投資会社Haitong International SecuritiesのアナリストJeff Pu氏が、最新の研究ノートで述べていることです。以前Pu氏は、ソリッドステートボタンはiPhone 16 Proまで延期されるだろうと予想していましたが、そちらも見込みが薄くなったようです。
アップルのサプライヤーである米シーラス・ロジック社は、昨年の株主向け書簡でソリッドステートボタンについて仄めかしていましたが、5月には事実上「iPhone 15 Proには新たな音量ボタンは採用されない」と認めていました。
もしもiPhone 15 Proの音量ボタンがソリッドステート式になれば、押しても物理的には動かなくなったはず。その代わり2つのTaptic Engine(微小なモーターにより振動を発生させる装置)が追加され、最近のMacBookのトラックパッドと同じように「押すと振動を返し、擬似的に押した感覚を作る」(触覚フィードバック)方式になったことでしょう。
その一方でiPhone 15 Proモデルでは、サイレントスイッチの代わりに機械式の「アクションボタン」を搭載すると予想されています。このボタンは様々な機能が割り当てられ、また手袋を着けたまま使えるとの説もあります 。先日も、新ボタンの存在を裏付けるケースの写真が流出していました。
iPhone 16 Proでもソリッドステートボタンが採用されないなら、それを待たず、iPhone 15 Proを心理的に買いやすくなるかもしれません。もっとも、iPhone 16 Proの発売までは1年以上あるため、仕様が変わる可能性もあり、続報を待ちたいところです。
Source:MacRumors