コロナ禍でキャンプデビューを果たし、もっと本格的なキャンプを目指す人に、より楽しく、豊かに彩るイチオシアイテムを紹介する。
快適な居住空間はキャンプの基本。簡単に設営できるうえデザインも優れたテントや、ソロキャンプの新たなる形を示した木が不要のハンモックテント、デイキャンプを彩るポップなタープを紹介する。
※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
私が選びました
アウトドアライター
澄田直子さん
キャンプ歴17年キャンプギア大好きライター。増えてしまったアイテムの収納に頭を悩ませる日々が続いている。
愛着の持てるギアを選んで満足度が飛躍的にアップ
野外で食べて寝るというキャンプの基本的な行為にすら胸を高鳴らせ感動していたビギナー時代を卒業し、今シーズンはもう一歩踏み込んだキャンプライフを楽しみたいと願っているキャンパーも多いのではないだろうか。
「近年のキャンプブームでキャンプを始めた人からは、長続きするかわからないからとコスパだけでギアを選び、使ってみるとやはりもう少し考えて購入すれば良かった、という話もよく耳にします」(澄田さん)
実際リサイクル店にはコロナ禍中に購入されたキャンプ用品が大量に持ち込まれているという。
「屋外で過ごすキャンプでは、ギアが快適性や楽しみ方を大きく左右します。キャンプライフを充実させるには、自分のキャンプスタイルに合ったギア選びが大切。そしてなによりも愛着が持てるかどうかが重要です。ときにはコスパを度外視して思い切り趣味を追求したギアを選んでみては? キャンプライフがグッと充実したものになるはずです」(澄田さん)
【その①】 設営しやすく快適で美しい理想が詰まったテントの完成形
スノーピーク
ランドネスト M テントタープセット
メインフレームの形状やフライシートを工夫し、ビギナーでも簡単に設営できるテント。大きくとられたメッシュパネルは風通しが良く、夏場でも快適だ。風に強く広い影を作るタープも、心地良いリビング空間を演出する。
<澄田’s Recommend>買い替えにもオススメの絶妙過ぎるスペック
「エントリーモデルとはいえ、設営のしやすさが初心者向けなのであって、強度も居住性もハイスペック。洗練された色合いも素敵です。ソロからファミリーまで、様々なスタイルで使用できるフレキシビリティも良いですね」
【その②】木のないところにハンモックを立てられる!
DOD
トゥリーイラヘン
自立するフレームを備えたハンモック。タープとメッシュを付けることで、ソロテントのように使用できるユニークなギアだ。路面の影響を受けないので、濡れていても地面が凸凹でも快適に就寝できるという利点もある。
<澄田’s Recommend>ソロキャンプのスタイルに示された新たなる可能性
「まさか木なしでハンモック泊ができるなんて……! という驚きの製品。ハンモック部分には揺れ防止ベルトや身体の沈み込みを防ぐポールが付いていて、意外と快適です」
【その③】まるでキノコのようにニョキッと立つ自立式タープ
DOD
キノコタープ
フレームを広げ、フライシートをかぶせて中心を押し上げるだけで完成するタープ。広い影を作る八角形の屋根部分はキュートなだけでなく、UV加工が施され紫外線をカットする。軽量なランタンを吊り下げられるフックも付属。
<澄田’s Recommend>フィールドで目を引くとにかくかわいいタープ
「デザインがかわいいだけでなく、設営が簡単なので女子キャンにもオススメです。オプションのサイドパネルでアレンジできるので、冬場のデイキャンプにも活躍しますよ」