飛行機で出される機内食は、旅の楽しみの1つかもしれません。長距離フライトならなおさらですが、最近、ロングフライトの便で、「カーネルおじさん」でおなじみの「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」のチキンが振る舞われるというハプニングが発生しました。
その航空会社は、英国を拠点とするブリティッシュ・エアウェイズ。バハマの南東にあるタークス・カイコス諸島からロンドンまでを結ぶ、およそ12時間の長距離路線でこの珍事が起きたのです。
その理由は、機内食の冷蔵保存ができていなかったから。機内食は普段通りに用意されていたものの、乗客への提供ができないと判断され廃棄することになったそうです。乗客には早々に「機内食の提供は最小限になる」とアナンスされていたとのこと。
そして、経由地であるバハマの首都・ナッソーに立ち寄った際、地元のKFCから調達されたという乗客分のフライドチキンが積み込まれ、機内の乗客に配ったというのです。
この珍しい便に乗り合わせた乗客が投稿したSNSによると、客室乗務員がケンタッキーフライドチキンの大きなバケツとトングを手に、乗客にフライドチキンを配っていたのだとか。
ただし、急遽調達できたフライドチキンの数に限りがあったのか、乗客1人に配られたのはわずか1ピースだけ。目的地に到着した際に軽食用の食事券が配られたそうです。
機内食を楽しみに乗り込んだ乗客にとっては物足りないフライトになったのかもしれませんが、KFCファンにとっては思いがけない幸運だったかもしれません。
【主な参考記事】
People. Airline Passengers Were Served KFC After the Plane’s Catering Went Bad: ‘We Had to Wing It’. July 26 2023