1人で電車に乗ることは、小さな子どもにとって「大冒険」。それは犬にとっても同じかもしれません。オーストラリアで、ある犬が1匹で電車に乗って旅するという珍事が起きました。
この可愛らしいハプニングが起きたのは、メルボルンのフリンダース・ストリート駅。午前8時20分に出発する電車に、「ストーム」という名前の1匹のラブラドールが乗り込んできたのです。
駅のカメラが捉えた映像によると、ストームはホームを歩きまわり、電車の入口の前で少し立ち止まると、躊躇することなく乗り込み、その直後にドアが閉まったのが分かります。映像には他の乗客は写っていませんが、ストームはしっぽを振りながら、なんだか楽しそう。
電車の中にいた乗客は、飼い主と見られる人物が一緒にいないストームの姿に、きっと驚いたことでしょう。結局、乗客からの連絡を受けたのか、電車が8駅ほど停車して再びフリンダース・ストリート駅に戻った際、電車の運転士がストームを連れてホームに降り、別の職員にストームを引き渡しました。
ストームはマイクロチップを装着していたため、その情報から飼い主に連絡が行き、ストームは飼い主のもとに無事帰っていったそうです。
ちなみにメルボルンでは、電車やトラム、バスにペットを連れて乗車することは認められていますが、今回の珍事で電車が30分ほど遅れたそうです。ただ、ストームはもともと人懐っこい犬のようで、職員に保護されて飼い主の迎えを待っている間も、職員たちに撫でられて「特別な対応」を受けたとのこと。
ストームの大冒険は、こうしてハッピーエンドで幕を閉じたそうです。
【主な参考記事】
New York Post. Dog joins early morning commute by hopping on train alone: ‘He just needed an adventure’. July 25 2023