瑞穂酒造が主宰する、泡盛づくりの技術を再構築し、沖縄のさとうきびを主原料としたラムをつくるプロジェクトチーム「ONERUM(ワンラム)」は、新シリーズのBlended Islands Seriesより、「THE OKINAWA ISLANDS RUM」を発売しました。価格は2920円(税込)。
プロジェクトでは、2021年7月~2023年3月にかけ、Single Island Series(シングルアイランドシリーズ)として、離島8島(粟国島、伊江島、伊平屋島、西表島、小浜島、多良間島、波照間島、与那国島)で作られている黒糖を使用し、各島の風土や生産方法の違いから生まれる黒糖の個性を引き出したラムを開発し発売してきました。これまで、各島のテロワールに基づいた黒糖を研究し、それぞれの個性を見極め、その魅力を詰め込んだ、8種のラムを発表しています。
2023年は沖縄に黒糖の製糖技術が伝来して400年の節目の年で、今回発売された同商品は、ひと島ずつ個性が異なる沖縄県の離島8島で作られた黒糖の風味と島の風土に丁寧に向き合い、各島の黒糖からできる個性豊かなラムの原酒をブレンドして仕上げています。
8島の黒糖テイスティングし、風味のタイプ別に「ライト、ミドル、リッチ」のカテゴリーに分類。3タイプの原酒を製造し、ブレンドしています。蒸溜後に、通常は廃液として処分が必要なダンダー(Dunder)を次の発酵工程に再利用する「ダンダー仕込み製法」を行ない、黒糖の風味にダンダーが加わり、自社のさとうきび畑から分離に成功した酵母「ONERUM YEAST」による発酵後、2回の蒸溜工程を経た原酒をブレンドすることで、豊かな風味を生んでいます。
味わいは、爽やかで清涼感のある香りに、トロピカルでクリーミーな印象と、甘く香ばしい風味が特徴的。豊かな香味に対して、後味はすっきりとしているとのこと。カクテルやソーダ割りのほか、和洋問わずスイーツ作りにも利用できます。
ラベルは、約1年半にわたり発表したSingle Islands Seriesのラベルの色をすべて落とし込み、前シリーズからの物語を紡ぐデザインとなっています。