2016年も相変わらず高い人気を誇った1型センサー搭載の高級コンデジをピックアップし、カメラマンや評論家、カメラ専門誌編集者の総勢10人が、それぞれの視点から10点満点で評価。10人の合計点を算出して順位付けしました(100点満点)。僅差の戦いとなりましたが、連写や4K動画対応、防塵・防滴仕様など、わかりやすい特徴のある機能を備えたカメラが全体に高評価を得た印象です。
第3位:78点
タッチ操作が快適で望遠撮影にも強い!
パナソニック
LUMIX DMC-TX1
実売価格8万2750円
10倍ズームを搭載し、EVFも装備されているので望遠撮影が快適。「空間認識AF」も速く正確です。EVF起動の際も背面液晶がタッチパッドとして使えるなど、タッチパネルも高性能。
【ココがスゴイ】
「4Kフォト」で動体に強い
画質やAF性能、操作性は十分。独自機能として「4Kフォト」(動画切り出し)を備え、動きモノ撮影などに活用できる点が便利です。
【選者の声】
「小型で10倍ズーム搭載なのが便利。「4Kフォト」採用でシャッターチャンスに強い点もうれしいですね」(プロカメラマン・青柳敏史さん)
「4K動画や“4Kフォト”が撮影できる点は素晴らしい。バッテリーの持ちが良ければ満点です。」(プロカメラマン・森脇章彦さん)
【SPEC】
●センサーサイズ:1型 ●有効画素数:約2010万画素 ●最高感度:ISO25600 ●液晶:3型/約104万ドット ●サイズ/質量:W105.5×H60×D42㎜/310g(CIPA基準)
第2位:84点
好感度撮影に強く夜景もクッキリ!
キヤノン
PowerShot G7 X MarkⅡ
実売価格6万8750円
F1.8-2.8と明るい24㎜相当からの4.2倍ズーム採用で暗所に強く、ボケ描写も美しいです。手ブレ補正も強力。「ピクチャースタイル」採用で、同社の一眼カメラと同様の仕上がりが得られるのも◎。
【ココがスゴイ】
高級機だがコスパも高い
ボディは小さめながらグリップが装備され、持ちやすく操作しやすい。AFは十分な速さで、高精度。高級コンデジとしては価格も抑えめです。
【選者の声】
「同社製カメラのなかでも性能面で優れ、旅行に持って行くなら最高。もう少し小さいとなお良かったです」(プロカメラマン・森脇章彦さん)
「画質や操作性は文句ないレベル。できれば、キヤノンらしい飛び道具的な機能が欲しかったです」(『デジキャパ!』編集長・森 有史さん)
【SPEC】
●センサーサイズ:1型 ●有効画素数:約2010万画素 ●最高感度:ISO12800 ●液晶:3型/約104万ドット●サイズ/質量:W105.5×H60.9×D42.2㎜/319g(CIPA基準)
第1位:85点
世界最速AFと24コマ連写で動きモノやスナップに最適!
ソニー
DSC-RX100M5
実売価格11万6070円
像面位相差AFとコントラストAFの「ファストハイブリッドAF」採用。0.05秒の高速AFを実現するほか、約24コマ/秒の連写もでき、動きモノ撮影に強いです。4K/30P動画撮影にも対応。
【ココがスゴイ】
トータルで性能が高い
AFがとにかく速く、画質も十分なレベル。ポップアップ式のEVFを備えるなど操作性も高い。4K/30P動画撮影が可能なのも魅力です。
【選者の声】
「高画質コンデジの草分け的存在の5代目。日常に使えるサイズで、性能のバランスが良いです」(プロカメラマン・吉村 永さん)
「最近のソニー製カメラは4K動画が美しい機種が多いですが、本機も同様。精細な写りに驚かされました」(プロカメラマン・高原マサキさん)
【SPEC】
●センサーサイズ:1型 ●有効画素数:約2010万画素 ●最高感度:ISO25600 ●液晶:3型/約123万ドット●サイズ/質量:W101.6×H58.1×D41㎜/299g(CIPA基準)
高級コンパクトは、搭載センサーの大型化により画質が向上しています。そのなかで、評価を分けたのはハンドリングの良さ。小さくて軽量なうえ、起動やレスポンスの速いRX100M5が1位に輝きました。