齊藤京子(日向坂46)が主演を務める、10月21日(土)スタートの土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』(テレビ朝日系 毎週土曜 午後11時30分~深夜0時)に、原菜乃華、戸田菜穂、筒井真理子の出演が決定し、コメントが到着した。
2016年に「悪い夢だといいのにな」で「第75回ちばてつや賞」大賞に輝いた新進気鋭の漫画家・伊奈子が手掛ける話題作を、初めてドラマ化した本作。
齊藤演じる主人公・捻木深愛(ねじき・みあ)が、バイト先のスーパーの店長と不倫の恋に落ち、その純粋すぎるが故に真っすぐな愛は度を越えていき…。深愛は愛する店長だけでなく、店長の息子、そして店長の妻にまで近寄き、徐々に家庭へと寄生、やがて泥濘(ぬかるみ)へと引きずり込んでいく…そんなかつてない“パラサイト不倫”を描く。
深愛の真っすぐすぎる愛の“餌食”となる、不倫相手の店長・那須川夏生役を吉沢悠。その息子で、2人の関係を知っても深愛に好意を寄せてしまう高校生・那須川ハルキ役を櫻井海音が演じる。
このたび、新たに3名の出演が解禁。ハルキに思いを寄せる幼なじみ・尾崎ちふゆを演じるのは、今最も勢いのある若手女優・原菜乃華。2022年公開のアニメーション映画「すずめの戸締まり」で1700人を超えるオーディションから主人公の声優に選ばれ、一躍注目を集めた。
その圧巻の演技力で高い評価を受け、その後も『波よ聞いてくれ』(2023年)や現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』、公開中の映画「ミステリと言う勿れ」など話題作に続々と出演。
今作で演じるちふゆは、見る者の度肝を抜くこと必至。ハルキに対する思いはすさまじく、独占したいがために学校で「ハルキが自分をレイプしようとした」というとんでもないうそを広めてハルキを孤立させたり、ハルキが深愛に思いを寄せていることを知っていら立ちを募らせては、どんどん行動をエスカレートさせていく。
原は、そんな深愛とはまた違った激しすぎる愛を見せるちふゆを「強烈なキャラクターではあるけれど、ある種とてもいちずで真っすぐ人を愛し続けることができる乙女」と語り、「1度ハマったら最後、先が気になってしょうがなくなる、まさに泥濘のような作品だと思います」と期待を寄せる。
一方、夏生の妻・那須川ふみこを演じるのは、りんとした空気を放ち、時にかわいらしさや強さを見せながら数多くの作品を彩ってきた戸田菜穂。病気を患い、家にひきこもる生活を送っていたところ、夫の不倫相手とも知らず近寄ってきた深愛に心を開き始め、仲良くなっていく。
一家全員もろとも深愛の泥濘に引きずりこまれ、パラサイトされる那須川家。戸田は「優しいからこそ弱い、優しいからこそ傷付き内へ内へと向かうふみこを愛しみながら演じたいと考えています」と語り、「何か面白い作品が立ち上がる予感がしています。熱量がものすごいです」と明かした。
そして、深愛の母親・捻木美幸を演じるのは、筒井真理子。2016年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した「淵に立つ」では多数の映画祭で主演女優賞に輝き、2019年公開の主演映画「よこがお」では芸術選奨映画部門文部科学大臣賞、Asian Film FestivalのBest Actress最優秀賞を受賞。
国内外からその圧倒的な演技力と存在感を高く評価され、最新主演映画「波紋」でも圧巻の演技で大きな注目を集めている。
筒井が演じる美幸は、深愛を抑圧してきた毒親で、深愛の那須川への度を越した真っすぐ過ぎる愛を生むきっかけを作った元凶とも言える存在。筒井は、「わが子を思う故の毒親」と分析しつつ、「子を持つ親なら誰もが陥る可能性があるのかもしれません。表面化する言動は性格によって違うとは思いますが、誰の中にも美幸はいるのだと信じていただけるよう意識して演じています」と語った。
ほかにも、注目の若手俳優が勢ぞろい。那須川の下、深愛と一緒に働くスーパー店員・児玉役を演じるのは、劇団カムカムミニキーナに所属する実力派の未来。同じくスーパー店員・中村役を、2021年に女優デビューし、翌年にミュージカル「シンデレラストーリー」で主演に抜てきされるなど今後の活躍に注目が集まる水嶋凜が演じる。
そして、ハルキの同級生・谷口役には『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(2023年)で連ドラ初レギュラー出演ながら存在感を発揮している岩瀬洋志。若手俳優陣がフレッシュで勢いある魅力で、物語をより一層盛り上げていく。
また、『泥濘の食卓』初のティザー予告映像が、9月23日(土)の『ハレーションラブ』内で放送解禁。家族を丸ごと飲み込む深い愛…不穏な雰囲気漂う予告編に注目だ。原、戸田、筒井によるコメント全文は以下を参照。
原菜乃華 コメント
お話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、個人的に、好みど真ん中すぎる作品だったので、絶対に参加させていただきたいと強く思いました。原作で1番好きなキャラクターでもあるちふゆ役ができるなんて、とてもうれしいです。
ちふゆは、強烈なキャラクターではあるけれど、ある種とてもいちずで真っすぐ人を愛し続けることができる乙女だということは忘れず、主人公の深愛と同じく、ちふゆも親からのゆがんだ愛情や教育の被害者であるということを頭に置きながら演じたいと思います。
齊藤さんと櫻井さんと実際にお会いしてみて、お2人とも漫画から飛び出してきたかのようなぴったりのビジュアルで、本読みで並んでいる姿を見た時、深愛とハルキが実在している! と思いました。柔らかくて穏やかな雰囲気のお2人からは想像もつかない役柄なので、撮影がとても楽しみです。
強烈なキャラクターたちの行動や今後の展開に、おののきながらも、目が離せなくなるような、まさに泥濘のような作品だと思います。そんな中毒性のある物語をぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。
戸田菜穂 コメント
原作は、これまで味わったことのない混沌とした読後感でした。人間の泥濘…この雰囲気をうまく表現できたらなあと願っています。今作では那須川の妻・ふみこを演じさせていただきますが、優しいからこそ弱い、優しいからこそ傷付き内へ内へと向かうふみこを愛しみながら演じたいと考えています。
主演の齊藤さんをはじめ、吉沢さん、櫻井さんとはポスター撮影の日に初めてお会いしたのですが、皆さんすでに原作のイメージにぴったりはまっていらして、びっくりしました! 撮影が楽しみです。
何か面白い作品が立ち上がる予感がしています。熱量がものすごいです。感情の泥濘にどうぞ皆さまどっぷりと漬かってください。
筒井真理子 コメント
原作を読んだ時は若者たちの心の叫びを聞いたような感情になり、登場人物たちがいとおしくなりました。さらに台本ではハラハラドキドキのジェットコースター感覚が加わり、毎回読み進めるのが楽しみでした。
私が演じる美幸は、わが子を思う故の毒親…子を持つ親なら誰もが陥る可能性があるのかもしれません。表面化する言動は性格によって違うとは思いますが、誰の中にも美幸はいるのだと信じていただけるよう意識して演じています。
主演の齊藤さんは、しっとりと湿り気を帯びた憂いのある雰囲気が『泥濘の食卓』の世界観にぴったりで、作品の完成がとても楽しみになりました。まだ読み合わせとスチール撮影でお会いしただけですが、これから楽しく一緒に作品作りができそうです。
誰もが抱えているであろう悩みや苦しみとどう向き合っていくのか? そんなことも一緒に手探りできるドラマになると思います。安里(麻里)監督が織りなす濃密で極上のエンターテインメントをお楽しみいただきたいです。
番組情報
土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』
テレビ朝日系
2023年10月21日(土)スタート
毎週土曜 午後11時30分〜深夜0時
番組HP:https://www.tv-asahi.co.jp/nukarumi/
(c)テレビ朝日