物価高に苦しむ英国。暑かった夏が終わったばかりですが、冬がやってくれば光熱費の出費はさらに増えると見られています。では、同国の専門家は、どの家電が特に電気代を上げると警告しているのでしょうか? 英の大衆紙「エクスプレス」が要注意の家電を5種類取り上げ、対策を紹介しています。
1: 洗濯乾燥機
エネルギーの専門家によると、現在の英国では洗濯乾燥機を1回使用したときの平均消費電力量は4.5キロワットアワーで、月平均では52.25キロワットアワーとされています。「このように洗濯乾燥機の消費電力は馬鹿にならないので、できるだけ服は外に干すようにしてエネルギーとお金を節約しましょう」と専門家は述べています。
2: 食洗機
英国における食洗機の平均使用電力量は3.6キロワットアワーとされています。「使えば使うほど電気代は増えていくものなので、お皿の量が一杯になったときに回すようにしたり設定をエコにしたりして節約しましょう」と専門家はアドバイス。一般的に、エコ設定は通常モードより少ない水を使うので、費用を減らすことにつながるはずと言われています。
3: 冷蔵庫
英国では冷凍室付き冷蔵庫を“a fridge freezer”と呼びますが、このタイプの冷蔵庫の1日の平均消費電力量は1.9キロワットアワーと英国の専門家は見ています。出費を抑えるためには、冷凍庫から余計な氷を定期的に取り除いたりドアの開け閉めを極力減らしたりすることが大切。少し温かい食べ物は、冷蔵庫内の温度を乱すので、きちんと冷ましてから冷蔵庫にしまいましょうと専門家は助言しています。
4: 洗濯機
英国の洗濯機は1回使うと平均して2.1キロワットアワーの電力を消費しています。使用量を減らしたりエコ設定を使ったりすることはもちろん、予洗いは使わないほうがいいと言われています。服などについた汚れを落とすには、温水ではなく水で十分とも。
5: オーブン
英国のガスオーブンの平均消費電力量は1.5キロワットアワーで、電気オーブンの場合は0.87キロワットアワー。使用しないときは完全に電源を切り、必要な場合のみ予熱をするようにと言われています。
こうして見ると、英国人も家電の電気代を気にしていることが見えてきます。雨の多い英国で「冬でも洗濯物は極力外で干すべき」と言われているあたりに事態の深刻さが表れていますが、今年は再び暖冬となるのでしょうか? 多くの人がエルニーニョ現象の影響を気にしています。
【出典】
Express. Five home appliances ‘draining your wallet’ this winter – how to ‘save money’ on bills. September 27 2023