「コスパ」=「激安」とは限らない——。ここでは、家電のプロたちが実体験を踏まえた各自の指標で、「価格以上のパフォーマンス」を保証できる逸品を厳選。その魅力を語り尽くす。今回紹介するのはM-AUDIO「BX4 BT」。
【私が推します!】
テクニカルライター・湯浅顕人さん
AV機器やガジェット、PCなどデジタル全般に明るい。本誌お馴染みのテスターとして様々な機器の検証を行っている。
音域や音量を問わず高音質で2万円切りは信じがたい!
M-AUDIO
BX4 BT
実売価格:1万8900円
4.5インチの低域ドライバー+1インチの「ナチュラル・シルクドーム・ツイーター」を搭載するBluetooth対応モデル。最大120Wの大出力とクリアなサウンドを兼備する。「High&Low EQ」を採用し、使用環境に合わせて好みのサウンドバランスに調整可能。
SPEC●ドライバー:4.5インチ(LF)+1インチ、シルクドーム(HF)●出力:120W(PEAK)、25W×2 (RMS) ●周波数特性:69Hz〜22kHz●サイズ/質量:W156×H225×D175mm(1基)/4.5kg(ペア)
大音量で聴いても音が割れず、小音量でも高音質で細部までしっかり聞こえる
アンプ内蔵スピーカーのコスパを判断するうえで重視すべきは、ズバリ音質に尽きます。本機は迫力十分な低音から高音まで全域にどっしりとした厚みがありながら、輪郭がボケずにクッキリ。原音に忠実で、音源の音質の良し悪しまでも如実に反映します。
大音量で聴いても音が割れず、例えば「20畳の部屋で50インチのテレビの脇に置く」場合でも余裕で使えます。一方、小音量でも高音質で細部までしっかり聞こえるのもナイス。「あまり大きな音は出せないけどスピーカーで楽しみたい」という人にもオススメです。
入力端子が多いのもうれしい。音声入力、ステレオミニ入力、アンバランス入力に加え、Bluetoothにも対応しています。普段はテレビやCDプレーヤーの脇に設置しつつ、スマホで動画を視聴するときだけ切り替えられます。
仮に中堅クラスのアンプとスピーカー(各2〜4万円程度)を別々に買ってつないでも、なかなかこのレベルの音質と汎用性は両立できないでしょう。それが1万円台で入手できるのはスゴい!