iOSの標準検索エンジンになるために、GoogleがAppleに年間180億〜200億ドル(約2兆7000億円〜3兆円※)を支払っていると海外アナリストが新たに指摘しています。
※1ドル=約149円で換算(2023年10月12日現在)
iOSの標準検索エンジンになるために、GoogleがAppleに多額の金銭を支払っていることはすでに広く知られています。2021年にアナリストのBernstein氏は、GoogleがAppleに年間100億ドル(約1兆5000億円)を支払っていると報告していました。
Bernstein氏が投資家向けに送った今回のレポートによれば、Googleはトラフィック獲得コスト(TAC)として、広告収入全体の22%を支払っており、Appleはそのうち40%程度を受け取っているとのこと。そして年間180億〜200億ドルという金額は、Appleの年間営業利益の14〜16%を占めると推定されています。
なお、現在Googleは検索エンジンの独占禁止法裁判に直面しています。これにより、GoogleとAppleとの契約が解除される可能性もあるとのこと。そうすると、Appleは今後、別の検索エンジンを標準として採用したり、標準検索エンジンの選択画面が表示されるようになったりするかもしれません。
先日には匿名検索エンジン「DuckDuckGo」のSafariへの採用が検討されていたと報じられたように、標準検索エンジンの選択は、一筋縄ではいかないようです。
Source: The Register via MacRumors