チーズハットグやチーズタッカルビ、ラクレットなどのブームで、とろとろチーズをかけて食べる文化が定着しつつある日本。それを一層裏付ける商品が、雪印メグミルクから今秋発売されました! その名も「torochi モッツァレラチーズ入り」。同商品を、さまざまな角度からレビューしていきます。
濃厚テクスチャーで糸を引くほど超伸びる!
「トロチ」のプレスリリースによると、開発背景には料理用チーズの市場規大が関係しているそう。特にコロナ禍以降は手作り需要が堅調に推移し、さらにタイプ別ではシュレッド、スライス、粉チーズで全体の8割以上を占めているのだとか。
そのうえで、食のトレンドは外食から家庭の食事メニューに流れる傾向があることに着目。冒頭で述べたようにとろとろのチーズメニューがトレンドになっていることから、調味料タイプの簡単な「トロチ」が生まれたというわけです。
さっそく味見へ。とりあえずそのまま味わおうと、中身を出してビックリ。これは想像以上のとろとろ感です。そして伸びもスゴい! 世には様々なとろけるチーズがありますが、こうしたパウチから出すのは新感覚です。
味は、塩気はやさしく酸味はほのか。チーズらしいコクはあるものの、全体的にマイルドでクセがなく、様々な料理に使いやすいと思いました。また、テクスチャーはねっとり濃厚ですが、そこに油っこさはなくて実に好印象です。
肉、魚、野菜にそれぞれかけて試食。その味は?
ここからは応用編ということで、肉、魚、野菜とジャンル別にかけてテイスティング。1品目は朝昼晩におつまみ、アウトドアにと万能極まりないソーセージとベーコンのシャルキュトリーコンビで試します。
これは、肉の味にミルキーな「トロチ」のコクが加わって上品リッチな美味しさに。チーズはスモークの香りや肉汁ともマッチし、ケンカはしません。世のなかにはスモークチーズもありますからね。ケチャップやマスタードと並ぶ“味変”アイテムとして活用できるでしょう。
次も、幅広い食シーンで重宝する鮭ときのこのホイル焼き。「トロチ」の味をしっかりチェックするため、下味なしの素焼きで調理しました。果たして、調味料としても使えるのでしょうか。
あ、これもナイス! 下味をつけなくても「トロチ」の味が十分にカバーし、鮭本来の味もダイレクトに感じられます。もし濃さが物足りない人は、塩こしょうや醤油などをかければいいでしょう。
ラストは野菜。マヨネーズが合いそうな素材を選び、ブロッコリーとアスパラガスはシンプルに数分ボイルしました。ドレッシング代わりになるのか、いざ試食。
まず、テクスチャーがマヨネーズ以上にしっかりしているので、サラダ感覚に使うのは非常にオススメ。水っぽいサラダにも、しっかり馴染んでくれるでしょう。ただ「トロチ」の味は濃厚ではないため、ドレッシングとして使うにはやや薄味に感じるかもしれません。とはいえ、普段から塩分を控えている人には十分な塩梅だと思いますし、筆者も物足りなさは感じませんでした。
3ジャンルで試してわかったことは、味や使いやすさなど、多くの観点で非常にポテンシャルが高いということ。ちなみにこうしたユニークチーズ商品としては、2023年2月にハウス食品から「まぜのびチーズソースの素」も販売されています。
「まぜのびチーズソースの素」は顆粒にお湯を注いで作るという個性派で、常温保存できるのも便利。今回紹介した「トロチ」とともに、要チェックです。
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