アップルは先週、新型チップのM3、M3 Pro、M3 Maxチップを搭載したMacBook Proを発売。そのうち中間に位置するM3 Proは前M2 ProとCPUやGPUの性能差があまりなく、期待外れとの声もありました。
では、最上位のM3 Maxはどうかといえば、一部のテストではM1 Maxより最大2倍も速いと米MacRumorsが報じています。
まず、定番ベンチマークアプリGeekbench 6を使ったところ、M3 Maxは前最上位のM2 Ultraとほぼ同等の速さでした。CPUのシングルコアスコアは3217、マルチコアスコアは21597。対して、M2 Maxはシングルコアが2737、マルチコアが14503であり、それぞれ約17%、48%もアップしています。
さらに、16インチ M1 Max搭載MacBook Pro(2021年発売)は、シングルコアスコアが2379、マルチコア・スコアが12206。つまり2年間で、シングルコアが約35%、マルチコアが約76%も速くなった格好です。
他のベンチマークアプリでも、M1 MaxとM3 Maxの間で大きな差が付いています。例えば、Cinebenchでは、M1 Maxのマルチコアスコアは788に対し、M3 Maxは1601(下の画像を参照)。
また、Blenderで教室のCGをレンダリングさせるテストでは、M3 Maxマシンで3分半に対して、M1 Maxマシンは8分半もかかっています(下の画像を参照)。加えて、複数のエフェクトをかけた16分の4Kビデオの書き出しには、M3 Maxで5分半、M1 Maxで7分半であり、それなりの差が付いています。
いまだにM1 Maxは超高速チップであり、たいていの作業であればストレスはほとんどないはず。とはいえ、一部のテストではM3 Maxは最大2倍高速であり、買い替える動機になるかもしれません。
Source: MacRumors