泥棒が増える年末年始にかけて知っておきたいのが、効果的な防犯対策。泥棒はどんなところを見て、ターゲットを決めているのでしょうか? かつて泥棒をして刑務所に10年間入ったという米国の女性が、「盗みに入るときに行っていた6つのチェック項目」を明かしました。
ジェン・ゴメスさんは、2006年頃に強盗を行っており、その他の罪とあわせてフロリダ州の刑務所に10年間入っていたという人物。現在は出所しており、先日TikTokに「泥棒のチェックリスト」として、自身が盗みに入る家を探すときに必ず確認していたことを紹介しました。
1: 天気
最初に確認するのが天候。晴れた日は人々が庭でガーデニングしたり、犬の散歩に出かけたり、赤ちゃんと散歩したりする可能性が高くなります。ジェンさんが「ベスト・オブ・ベスト(最高な中の最高)」と表現したのは、霧雨や雨の日。「(万が一見つかっても)外に追いかけてくることが少ない」そう。
2: 時間
ジェンさんは「ゴールデンタイムは午前8時から11時まで」と話しています。たいていの人は、朝8時までに仕事のため家を出て、ランチに家に帰ってくるかもしれません。そこで彼女が泥棒するときは、朝の5時30分には出動し、いい頃合いを見計らっていたそうです。
3: セキュリティーシステム
セキュリティーシステムも重要な判断材料の一つ。自宅にセキュリティーシステムがついているなら「守りたいものを持っている可能性が高い」と判断でき、逆にターゲットになりかねないとのこと。警察やセキュリティ会社に通報された場合に備えて、盗みは10〜15分程度で済ませるそうです。
4: 侵入経路
どのようにその家に侵入するか、ということもポイント。侵入しやすいのは低めの位置にある窓。彼女はガラスを切断するツールを使って、容易に侵入していたそうです。さらに彼女は、身を隠せる場所がある家を探していたと話しています。
5: ペット
ペットについて確認するのは、犬にほえられることを警戒しているというより、モーションセンサーについて確認するため。動物が敷地内を自由に動き回っているなら、モーションセンサーがオフになっていて、泥棒には好都合の可能性が高いとのことです。
6: 着用する服と靴
最後に、泥棒自身が着用する服装について。足元は、もし警察に靴跡を見つけられた場合に備えて、あえてジャストサイズではない靴を履き、髪は必ず結んで、怪しまれないようにユニフォームを着ていたそうです。
セキュリティシステムをつけ、犬を飼うことは、防犯のためにいいと思われているかもしれませんが、「実は逆」と彼女は語っています。これらのチェックポイントを知れば、自宅での防犯に活かせるかもしれません。
【主な参考記事】
Daily Mail. Former burglar who spent 10 YEARS in prison reveals exactly how she used to stake out homes she was targeting – and why having a high-tech security system WON’T protect against thieves. December 4 2023