手磨きよりも清掃効率の高い電動歯ブラシ。IoT対応の高性能モデルから導入ハードルの低い高コスパモデルまで、注目の6モデルを紹介する。
※こちらは「GetNavi」2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。
ブラッシングの質が向上する高性能モデルも続々登場
手磨きでは感じられないツルツルの磨き上がりで、一度使うとクセになる電動歯ブラシ。ゴシゴシと手を動かす必要がないので、振動に慣れれば“ながら磨き”もしやすい。
近年、大手メーカーからは3〜6万円台の高性能モデルが多数発売されている。これらは音波振動や高品質なブラシによる清掃効果の高さだけでなく、オーラルケアの意識が高まる機能も充実。ブラシを歯に当てる力が強いとお知らせし、最適なブラッシングをサポートするセンサーが付いていたり、ブラッシング回数などをアプリに記録し、歯磨き習慣を可視化できるIoT対応だったり、毎日使うモノと考えればあるとうれしい機能ばかりだ。
いきなり高性能モデルには手が出せないという人も、まずは安価なモデルから試して、歯がツルツルになる磨き上がりを体感してみてほしい。1万円以下でも、複数のモードを搭載していたり、一度の充電で長期間使えたり、必要十分な機能が備わっている製品も多い。
電動歯ブラシを使う際の注意点としては、手磨きの場合と同様、定期的にブラシを交換すること。使っているモデルや使用頻度によって交換周期は異なるが、毛先が広がって傷んできたら早めに交換しよう。また、ツルツルに磨けるからといって電動歯ブラシは万能ではない。ブラシが届かず歯間に汚れが残っている場合があるので、フロスや歯間ブラシなどで仕上げのケアをすると安心だ。左の「使い方のコツ」も参考にしてほしい。
【その①】こだわりのブラシデザインで高い歯垢除去力とステイン除去を兼備
フィリップス
ソニッケアーダイヤモンドクリーン9000 HX9911
高い歯垢除去力とステイン(着色汚れ)除去を兼ね備えたモデル。4つのモードを搭載し、ブラッシングの強さは3段階で設定可能だ。過圧防止センサー機能により、ブラシを当てる強さが強すぎると、振動の変化で知らせる。
<IMPRESSION>
歯に強く当てすぎたときに「ブブッ」と2回振動するので、どこで力が入りやすいのかがわかり、力加減も調整しやすいです。コードを挿す必要のないグラス型の充電器で、置くだけで充電できるのも便利!(編集部)
【その②】独自のW音波振動で歯間の歯垢もくまなく除去
パナソニック
音波振動ハブラシ ドルツ EW-DT73
約1mm幅の微細な振動、隅々まで入り込む極細毛、奥まで届く薄型ヘッドを採用し、歯周ポケットにひそむプラークを効果的に除去。2方向の高速振動を実現した「W音波振動」により、歯間まで立体的にアプローチする。
<IMPRESSION>
9月に発売されたシリーズ最上位モデル。ヘッドがスリムなので、奥歯も無理なく磨けます。新開発のトータルケアブラシはやさしい磨き心地で、歯ぐきをケアしながら歯垢除去、ステインケアの機能も実現!(編集部)
【その③】適切な磨き方を光でガイドするスマート充電器を初搭載
Oral-B by Braun
オーラルB iO10
オーラルB iOシリーズ最上位モデル。歯科医の磨き方を光で導くスマート充電器「iOsense™」を初搭載。アプリの立ち上げ不要で、磨き残し、ブラシ圧、ブラッシング時間をリアルタイムにガイドする。異なる機能を備えた替えブラシが4本付属。
【その④】手磨き感覚で使えて付替ブラシの種類も豊富
ライオン
LION電動アシストブラシ
約9000回/分の音波振動が手磨きをアシストしてクリーニング効果がアップ。スリムで軽量なハンドルと静音設計なので、手磨きと同じような感覚で磨ける。付替ブラシは7種類あり、すべて奥まで届きやすい薄型ヘッドを採用している。
【その⑤】本体は無料で毎月替えブラシが届くサブスク
Dentaly
電動歯ブラシ本体の費用はかからず、毎月届く替えブラシの代金のみで利用できるサブスクサービス。3万1000〜4万回/分の音波振動を実現し、6つの振動モードを搭載。本体は66gと超軽量で、防水性能はIP67。一度フル充電すると、約2か月間使える。
【その⑥】使う場所を選ばない防水設計! 充電も長持ち
エペイオス
電動歯ブラシ ET003
高周波振動モーターを搭載し、3万2000回/分の音波洗浄で歯垢を効率的に除去。好みやコンディションに合わせ、4つのモードから設定できる。防水性能IPX7なので、丸洗いや浴室での使用にも対応。デザイン性も高く、カラーは8色展開。
電動歯ブラシの使い方のコツ
歯並びが悪いところ
歯並びが悪く、通常の磨き方だとブラシが届きにくい場所は、ハンドルを立てて持つ。ブラシの先端部分を使い、歯と歯ぐきの境目を1本ずつ磨く。
ブラシを当てる角度
歯と歯ぐきに対してブラシを斜め(45度)に当て、ゴシゴシせずに数秒間同じ場所を磨く。ブラシの毛先が浮かないように、やさしく歯に当てる。
奥歯
噛み合わせ面には垂直にブラシを当てる。奥歯の後ろ側は、ハンドルを少し立てるように角度をつけると、ブラシの先端がしっかりと奥まで当たる。
前歯の裏側
上の歯はハンドルを立てて持ち、下の歯は真上から差し込むように入れる。いずれもブラシの先端部分を使い、裏側にフィットさせて磨く。