去年デジカメに搭載されはじめた「4K動画機能」ですが、早くも10万円前後のモデルで楽しめるようになってきました。価格が手ごろなうえ、ボタン1つで4K撮影機能にアクセスできるような“使える”1台はどれか? 編集部イチオシの4機種を検証、後編ではパナソニックとニコンの一眼を紹介します。
3つのモードを備えた「4Kフォト」であらゆる瞬間を捉える
パナソニック
LUMIX G7
実売価格8万2650円(ボディ)
Wi-Fi転送やタッチ対応モニターなど、トレンド装備を網羅した一台。シャッターを切った前後1秒ずつを記録できる「4Kプリ連写」をはじめとする、3つのモードを備える「4Kフォト」機能が最大の魅力です。UHS-II SDカードにも対応。
ややメリハリが強めなものの画質調整も自由自在
ベールを1枚剥がしたような細密感ある描写は圧倒的。画質はメリハリがやや強く感じました。ただ、階調重視のシネライクガンマ設定も可能なので、狙いによって調整できます。
多彩なフィルターでCMのような映像に!
仕上がり設定やクリエイティブコントロール(フィルター)のバリエーションは非常に豊か。17種類のフィルターを駆使すれば、初心者でもCMみたいな映像が簡単に撮れます。
4K動画設定がほぼノンストレスで行える
「Fn」ボタンの利用で、4K動画へのアクセスの良さはトップクラス。最短2ステップで4K動画が設定できるのは驚きです。サイズも適度で、ホールド性が高いのも良好な操作性の一端といえます。
SPEC
●撮像素子:4/3型LiveMOS
●マウント:マイクロフォーサーズ
●液晶:3.0型・104万ドットタッチ
●サイズ/質量(ボディ):W124.9×H86.2×D77.4mm/約410g
F1.8レンズとの組み合わせで解像感高い4K動画に!
ニコン
Nikon 1 J5
実売価格4万8290円(ボディ)
入門機ながら、AF追従20コマ/秒の高速連写を備える。動画機能では、HDスローやタイムラプス撮影なども搭載。明るく解像感の高いF1.8の単焦点レンズキットも用意されています。
シャープでメリハリのある風景描写が秀逸!
シャープで細密な描写が特徴的。動きモノの撮影では若干カクカクしますが、風景描写はメリハリがあって美しいです。
操作性が考慮されたボタン配置が◎
ステップ数は若干多めの結果でした。ですがアクセスしやすい位置の大きなボタンは、押しやすく好印象。素早く操作できます。
フィルター効果の拡充には期待
エフェクトは今回最も少なくなりました。購入層を考えると、パートカラーなど流行りのフィルター効果があるとなお良かったでしょう。
SPEC
●撮像素子:1型裏面照射型CMOS
●マウント:ニコン1
●液晶:3.0型・104万ドットタッチ
●サイズ/質量(ボディ):W98.3×H59.7×D31.5mm/約265g
まだ目新しい機能である4K動画は、起動のしやすさなど使い勝手が格付けの着眼点になりました。
どんどん身近になっていく4K、とりあえず一台持っておきたい、というモデルはありましたか?