いま、小惑星が地球に接近しており、NASA(米国航空宇宙局)が警告を出しています。その大きさはサッカーのピッチ並み。小惑星接近の危機はどのくらいなのか? もし地球と衝突した場合、どんなことが考えられるのでしょうか?
NASAが警告を出しているのは、「2008 OS7」と名付けられた小惑星。直径が220~約494mで、月―地球間の約7倍離れたエリアから、秒速17.7km(時速6万3730km)の恐ろしいスピードで、地球に接近すると予測されています。
万が一、この大きさの小惑星が地球の都市に衝突すると、幅18kmほどのクレーターができて、200万人以上の人々が瞬時に蒸発すると推定されます。さらにこの衝撃は、トリニトロトルエン火薬141ギガトンにも相当し、それによってさらに1100万人以上が犠牲になると見られています。
小惑星の接近というと、地球にいる私たちにとって危機的ニュースと感じられるかもしれません。ただ、太陽系には何百万もの小惑星が存在し、そのうち地球に危険をもたらす可能性があるのは、およそ2350個であると考えられています。
ただし、英国のウォーリック大学の物理学科の博士は、「小惑星は地球に接近するものの、大気圏に突入することはないだろう。あまり心配する必要はない」と語っています。
この小惑星が地球に接近するのは、グリニッジ標準時で2月2日の午後2時41分。日本時間で2月2日の午後11時41分。今からどこかに逃げるわけにもいきませんが、地球に何の影響をもたらさないことを願いたいものです。
【主な参考記事】
Yahoo News!. Nasa issues warning as asteroid the size of a football pitch approaches Earth. January 31 2024