グーグルは2023年5月、同社初の折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」を発表しました。搭載チップは独自開発チップの第2世代である「Tensor G2」に留まり、数か月後に登場したPixel 8シリーズの第3世代チップ「Tensor G3」に追い抜かれています。
しかし、後継モデルの「Pixel Fold 2」では、Tensor G3を飛ばして最新の「Tensor G4」を搭載する可能性があるとAndroid情報サイトAndroid Authorityが主張しています。
匿名の情報筋によれば、ここ数か月、グーグルは社内でPixel Fold 2をテストしているとのこと。初期プロトタイプにはTensor G3を搭載していたものの、最新のプロトタイプは噂のTensor G4チップにシフトしていると述べています。
ちなみに、Pixel Tabletの初期プロトタイプには第1世代のTensorチップが使われていましたが、結局は第2世代のTensor G2チップに変更したそう。つまり、発売前に最新チップに載せ替えた例が過去にあったわけです。
しかし、グーグルは新たなTensorチップのお披露目を秋の新製品発表イベントで行うことを恒例としています。そのため、もしPixel Fold2が初代と同じく5月に発表されるなら、Tensor G4が搭載される可能性は低くなります。が、そのタイミングで発表されなければ、10月に次期「Pixel 9」シリーズと同時に発表したうえで、Tensor G4を搭載するのかもしれません。
Android Authorityによれば、Pixel Fold2はまだEVT(エンジニアリング検証テスト)の段階に入ったばかりとのこと。ハイテク製品が正式な量産に入る前には、EVT→DVT(設計検証テスト)→PVT(生産検証テスト)の過程を経るため、5月に発表される見込みは薄そうです。
また、Pixel Fold 2には16GBのRAMが搭載されるといいます。これはPixel Foldから4GB増となり、歴代のPixelスマホでも最大のメモリ容量となります。内蔵ストレージには、初代FoldやPixel 8で使われているUFS 3.1と比べて、より高速なUFS 4.0規格を使うと伝えられています。
同じ横折りスマホとしてはサムスンのGalaxy Z Fold5がパワフルなため、現行のPixel Foldは少し物足りない印象もあります。搭載チップも強力で、メモリ容量も増やし、今流行りの生成AIをスピーディーに動かせる、とPixel Fold 2に期待したいところです。
Source: Android Authority
via: 9to5Google