最近のAndroidスマートフォンは高性能になった一方で、アイコンが小さくて操作が複雑な場合もあり、技術に詳しくない人や視力に問題がある人にとっては混乱する恐れがあります。
そうした事態を防ぐためか、次期Android 15では、アイコンが見やすく操作がしやすくなる「簡単プリセット」モードを導入する可能性が浮上しています。
数日前にGoogleは、Android 14 QPR3(先行リリース版の第3弾)ベータ1を配信開始。Androidの未発表情報に詳しいAndroid AuthorityがGoogle Pixelスマートフォンにインストールしたところ、「簡単プリセット」と題された新機能の隠し設定ページを発見しました。
さらに、隠された文字列も発掘。それらは簡単プリセットモードが何をするかを説明しており、「読みやすさとナビゲーションのしやすさの向上」のためにAndroid UI(ユーザーインターフェース)を最適化。具体的には「アイコンとテキストを拡大し、コントラストと太字を追加し、ナビゲーションボタンを画面の下に追加する」と書かれています。
この簡単プリセット機能の設定ページを手動で起動はできたものの、実際に有効にはできなかったそうです。しかし、このモードが有効になれば、使用中の壁紙が真っ黒な画像と入れ替わる手がかりは見つかりました。
他のAndroid OEMメーカーも独自にこうした機能を提供しており、またアップルもiOS 17以降で「アシスティブアクセス」という新機能を提供しています。画面上の項目が大きく表示され、機能も限定された代わりに迷いにくいインターフェースは、「まるで『らくらくホン』」との声もありました。
この機能をGoogle自らが提供すれば、あらゆるAndroidスマホが高齢者でも使いやすくなると期待できるでしょう。
ただし、Googleが6月のAndroid 14 QPR3安定版アップデートで、この機能を実装する予定はなさそうです。今年後半に登場予定のAndroid 15から提供する可能性が高いと思われますが、スマホに詳しくない、ハイテク機器に不慣れな人達にとって頼もしい機能となりそうです。
Source:Android Authority