マイクロソフトは2023年末から、Android向けに「Microsoft Copilot」アプリをGoogle Playストアで提供しています。ChatGPTで知られるOpenAIの生成AI技術をもとにした会話型アシスタントであり、質問に答えたり、文章を代筆したり、画像を生成してくれたりします。
この最新AIアプリが、まもなくAndroidのデフォルト(標準)アシスタントに設定可能になる見通しです。
Android OSの分析で知られるMishaal Rahman氏は、Copilotアプリの最新ベータ版(バージョン27.9.420225014)では、標準のアシスタントアプリに設定できるようになったと報告しています。
You can now set the Microsoft Copilot app as your default assistant app on Android!
With version 27.9.420225014, available in beta, you can change the default assistant app to Copilot. This lets you launch Copilot from any screen by swiping diagonally from the corner or… pic.twitter.com/M5FxLzIdxT
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) February 26, 2024
残念ながら、Copilotを標準アシスタントアプリに設定しても、ホーム/電源ボタンを長押しするか、画面の隅から斜めにスワイプする操作でしか呼び出せません。Googleアシスタントのように「Hey Google」などの音声で起動はできないわけです。
また、GoogleアシスタントやGemini、Bixbyなど、ほかのデジタルアシスタントは、表示中の画面を分析し、それに応じた機能を提供できます。が、Copilotは画面の情報が取得できず、あくまで手で入力したテキストや音声に対して受け答えできるだけ。もっとも、マイクロソフトが後ほど機能を追加して、より便利にする可能性もあるでしょう。
CopilotをAndroidスマートフォン/タブレットの標準アシスタントアプリに設定するには、設定アプリから[アプリ]>[標準アプリを選択]>[デフォルトのアプリ]>[デジタルアシスタントアプリ]に進み、Copilotを選びます。
いまのところ、マイクロソフトが本機能をいつ正式に提供するのかは不明。同社は2024年初めから、個人向けに高度な機能を持つ「Copilot Pro」を有料で提供していますが、標準デジタルアシスタントに設定できれば、より活躍の幅が広がりそうです。
Source: Mishaal Rahman(X)
via: Sammobile