アップルは3月にはiOS 17.4を正式に配信する予定です。これは公式に予告していることですが、なぜかといえばEUのデジタル市場法(DMA)に準拠する必要があり、期限が決まっているからです。
そしてアップルは今週初め、iOS 17.4 RCを開発者及びベータテスト参加者向けに配信しました。このRCとは「Release Candidate(リリース候補版)」の略で、特に問題がなければ、このままの形で正式配信されるバージョンです。
それに伴いiOS 17.4のリリースノート全文も公開され、追加される新機能や、修正されるバグが明らかにされました。以下、そのリストです(一般ユーザーに関係が薄いものや、日本では利用不可なものは除く)。
- 音楽認識機能により、Apple Musicのプレイリストやライブラリ、Apple Music Classicalに認識した曲を追加できるように
- Siriに新しいオプションが追加され、受信したメッセージをサポートされている言語で読み上げ可能に
- 「盗難デバイスの保護」において、すべての場所でセキュリティを強化するオプションが追加
- iPhone 15シリーズ全モデルで、バッテリーのサイクル数、製造日、初回使用日が「設定」の「バッテリー残量」に表示される
- 電話番号の識別機能では、アップルが確認した企業名、ロゴ、部署名が表示される
- 「探す」アプリで連絡先の写真が空白になることがある問題を修正
- デュアルSIMを使っている場合、電話番号がプライマリ(主回線)からセカンダリ(副回線)に変更され、メッセージを送ったグループに表示される問題が修正
また、一時注目を集めていた「ビデオ通話アプリでリアクション機能が暴発する」問題にも対応。アプリ開発者がデフォルト動作を無効に設定可能になる(一律に無効になるのではなく、開発者がアプリ毎に無効にできる)ことも確認されました。
これまでiOS 17、iPadOS 17、macOS Sonomaでは、FaceTimeやZoomなどビデオ通話アプリで通話中にハンドジェスチャーをすると、どのアプリでも3Dエフェクトが出てしまいました。そのため、マジメな会議中に恥ずかしい瞬間が生じていたわけです。
Fetterman released the confetti on Zoom on MSNBC pic.twitter.com/fpylDiU1uc
— Andy Kaczynski (@KFILE) February 23, 2024
今後は安心して、ビデオ会議で身ぶり手ぶりを使うことができそうです。