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2024/3/5 12:00

驚愕! 中止報道の「Apple Car」、1兆5000億円のプロジェクトだった……

先日にプロジェクトの中止が報道された、Apple(アップル)の自動車開発プロジェクト「Apple Car(仮称)」。こちらに100億ドル(約1兆5000億円)もの資金が投入されていたことが、The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)により報じられています。

↑max.ku / Shutterstock.comより

 

長らくその存在が噂されていた、Apple Car。Bloomberg(ブルームバーグ)によれば、Appleは10年以上Apple Carの開発に取り組んでいたものの、事業が成立しないと判断。同社で最高執行責任者(COO)を務めるJeff Williams氏が約2000人の従業員に対し、プロジェクトの中止を伝えたとされています。

 

New York Timesによれば、Appleは過去10年にわたり100億ドルもの資金をApple Carの開発に投じていたとのこと。社内の一部の社員はこのプロジェクトが最初から失敗する可能性が高いと疑っており、「Project Titan(プロジェクト・タイタン)」というプロジェクト名をもじって「The Titanic Disaster(タイタニック号の惨劇)」と呼んでいたそうです。

 

また2014年、AppleはTesla(テスラ)の買収の可能性について検討したものの、自社で自動車を製造するほうが理にかなっていると判断したそう。一方で、自動運転機能を備えた電気自動車は10万ドル(約1500万円)以上する必要があり、利幅は非常に薄く、競争が激しいことも予測されていました。

 

さらに、Apple Carには10年で4人ものリーダーがかかわり、プロジェクトが拡大したり縮小したりを繰り返したことも報じられています。最終的に、Appleは自律走行車のソフトウェアとアルゴリズムを開発できなかったそうです。プロジェクトの方向性の不透明さが招いた、Apple Carの失敗。Appleにとっては、手痛い教訓となりそうです。

 

Source: The New York Times via MacRumors