熱心なアップルファンの一部は、タッチパネル搭載のMacBookとかmacOSアプリが使えるiPadを夢見てきました。しかし、アップルがそれらを実現させる気配はありません。
そんな中、普段はキーボード付きのMacBookとして使うことができる一方、画面を取り外せばiPadになる「MacPad」を強引に作った猛者が現れました。
これに似たガジェットは、すでに世に出ています。例えば、LenovoのThinkBook Plus Gen 5 Hybridは、ノートPCから分離した画面がAndroidタブレットになるニコイチの製品です。
あらゆる奇抜なことにチャレンジするFederico Viticci氏は、空間コンピュータApple Vision ProをMacBook Airのディスプレイ代わりとして使ううちに、MacBookからディスプレイを取り外すことを思いつきました。
しかし、Vision Proを使わないときにMacBookのディスプレイをどうするのか? そこから、「iPadを画面のない(キーボードだけの)MacBookに合体させる」考えにたどり着きました。
Viticci氏はM2 MacBook Airからディスプレイを外し、磁石を使って11インチのiPad Proをキーボード部分にドッキング。そしてiPadをMacのディスプレイ化する「Sidecar」や、1つのキーボードやマウスでiPadとMacを操作できる「ユニバーサルコントロール」といった機能を使い、iPadをMacBookのメインディスプレイに変身させました。
ドッキングするとiPadはMacBookの画面のように振る舞い、しかもジェスチャーなどのタッチ操作も使えるうえ、Apple Pencilなども利用できます。
とはいえ、さまざまな制約があるのも確か。例えば、Macを起動するたびにロックを解除しなければいけませんが、そのためにiPadとは別の外付けディスプレイが必要となります。また、iPadとMacBookは同じWi-Fiに接続することが必須のため、ネット環境のないところでは使いものになりません。
それでも、「MacとiPadの合体」という夢を叶えたのは事実。アップルが、より洗練されたMacPadを製品化することはあるのでしょうか?
Source: MacStories
via: BGR