アップルは完全ワイヤレスイヤホンAirPodsに、様々な聴覚の健康やアクセシビリティ(誰もが使いやすくする仕組み)を提供済みです。さらに次期「iOS 18」では、AirPods Proに新たな「補聴器モード」を追加すると著名ジャーナリストが主張しています。
同社の内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、自らのニュースレター「Power On」最新号で、2024年内にAirPods Proのハードウェア新製品は出ないと書いています。が、「大きなニュースは、iOS 18と一緒に登場する、新しい補聴器モードです」と付け加えています。
すでにAirPodsでは、2018年のiOS 12以降から「ライブリスニング」が利用できます。この機能はiPhone本体が指向性マイクのように働き、捉えた音声をリアルタイムでAirPodsに送るというものです。
また、2021年には目の前にいる人の声を聴き取りやすくする「会話を強調」機能を追加。2022年の調査では、これらの機能が高価な補聴器に匹敵する可能性があるとの結果が出ていました。
今のところ、iOS 18でAirPods Proに追加される補聴器機能についての詳細は不明です。が、これまでもアップルはAirPodsに健康機能を次々と追加していることから、実現する可能性は高いはず。
一般的に補聴器は高価なため、69才以下の成人のうち難聴でも約6人に1人しか補聴器を使っていないとのデータもありました。それら専用機器より安価なAirPods Proに補聴器機能が追加されれば、より多くの人々が快適な生活を送れるようになりそうです。