ゼロイチファミリア所属の5人組アイドルグループ・#ババババンビが、3月14日(木)にワンマンライブ「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館を開催。本公演をもって現体制を終了し、アンコールでは新メンバー3名のお披露目を行った。
宇咲、小鳥遊るい、岸みゆ、水湊みお、近藤沙瑛子からなる5人組のアイドル・#ババババンビ。2020年1月30日、芸能プロダクション・ゼロイチファミリアが手掛ける初のアイドルグループとして誕生したが、チケット完売のデビューライブ(同年3月27日)は新型コロナウイルスの影響を受け、中止に。
翌年3月27日、前年奇しくも中止となってしまったVeats Shibuyaでのデビューライブを同会場にて1年越しに開催し、見事にリベンジを果たす。その新たな門出の祝いにはOvertureの声を担当する格闘家の角田信朗も駆けつけ、生声で会場を盛り上げた。
2023年8月6日には「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023」のメインステージで、豪雨に見舞われるも2024年3月14日に待望の日本武道館ワンマン公演を行うことを発表。9月27日にはキングレコードより「ゲイシャフジヤマ」でメジャーデビューを果たした。
そのメジャーデビューを1か月前に控えた8月28日・29日には「馬鹿騒ぎ日本一!」、そして「ゲイシャフジヤマ」という楽曲タイトルが運命的に結びつき、デビューシングルのヒット、そして“日本武道館ワンマンライブ”の成功の祈願として日本一の山“富士山”登頂に挑戦。
28時間にも及ぶ生配信で、ファンに見守られながら富士登山を敢行。アイドルとしての底力、意地、ファンからの期待や応援、メジャーデビュー、そして日本武道館公演と全てを背負っての日本一“富士山”登頂を成功(翌朝6時50分頃に登頂)させた。
デビュー以降、地方創生をコンセプトに掲げており精力的な全国ツアーや、自治体・企業とのコラボ、雑誌業界を大いに騒がせ、「TIFアイドル総選挙2022」では初代王者の栄冠に輝き、現在、SNSの総フォロワー数は390万を超える。そんな多くの困難と波乱に満ちた道ではあったが、輝かしいアイドル街道を爆進中のアイドルグループが、2024年3月14日に待望の日本武道館ワンマン公演を開催した。
ファンの期待感が膨らむなか、Overtureが流れステージ上に登場したのは、なんと角田信朗。これまでOvertureのメンバー紹介は角田によるナレーションであったが、中止となってしまったデビューライブのリベンジ公演同様、角田が生声でメンバーを高々と呼び上げ、#ババババンビが登場する。「ばばばばんびずむ〜!」で幕を開け、シングル「ゲイシャフジヤマ」のカップリング曲「あのねのね」「BPM180」など、数多くのライブで磨き上げた楽曲を披露していく。
MCでは、水湊が「馬鹿騒ぎ“天下統一at 日本武道館にお越しの皆様、こんにちは! 私たち#ババババンビです! よろしくお願いします! ついに、#ババババンビが日本武道館に来ましたー!」とうれしさを爆発させる。小鳥遊は「日本武道館に立つと発表させていただいた『TIF』からもう7か月、あっという間にこの日が来ましたね。ずっとずっとこの日を楽しみにしてきましたー!」と感慨深げに語った。
メドレーでの楽曲披露や初のトロッコに乗って会場中を動き回り、笑顔全開のメンバーたちがキラキラする一方、ライブ中盤では“096k熊本歌劇団”による殺陣、和楽器の演出で、怪しげな照明に変わり一気に場のムードを変えていく。
管楽器の生演奏が加わったメジャーデビューシングル「ゲイシャフジヤマ」のなんとも言えない和の世界感を完全顕現し、「おっとっと!」「とぅーまっそ」では和太鼓が重厚かつテンポの良い音で会場一体がまるで祭のようであった。「星形」「青春ギルティ」など、スピード&アグレッシブさ満載の楽曲で畳み掛け、あれよあれよという間にライブ本編も終盤に。
MCでは、宇咲が「#ババババンビに加入したのは、3年前の17歳のときです。その時は、不安もいっぱいあったけど、大好きなみんなと出会えて、いろんな楽しいことがあって。でも楽しいことだけじゃなくて、もちろんつらいこともいっぱいあって。でもでもいっぱい乗り越えて。数年前の自分に“未来は明るいんだよ”って伝えてあげたいなって思います」。
小鳥遊は「新型コロナウイルスの影響でデビューライブも中止になってしまって、先が見えない真っ暗な中で、#ババババンビを見つけて応援して、こうして会いにきてくれる皆さん、応援してくれる皆さんがいてくれたから、私はずっとずっと走り続けられました」。
岸は「何度つまずいても、信じてくれてありがとう。何もなかった女の子に、夢を与えてくれて、人生を変えてくれてありがとう! まだ、みんなにとっての最高のアイドルでいさせてください! 今、心から笑顔で笑えています。とっても幸せです!」。
近藤は「私は、アイドルが大好きで、アイドルにしか興味がなくて、やめたいなとか、熊本に帰りたいなって思った時もたくさんあったけど、今日みたいにこうして皆さんが照らしてくれるペンライトの紫色のおかげで私は今日もアイドルでいられるなって思います。皆さんが少しでも元気になるような、そんな活動がこれからもできたらうれしいし、私はアイドルになるっていう人生を選択できて本当に心から幸せだなと思いました」。
水湊は「日本武道館に立ちたいって言ったときに、無理だよって笑われた日もありました。でも、そんななか、信じてついてきてくれたみんながいてくれたからこそ今日こうしてここに立てていると思います。アイドルになれて、こんなにすてきな景色を見ることができて、私は幸せものです。何年経ってもきっとずっとずっとみんなのことが大好きです。今日は本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを語り、本編ラストを「無重力ランナー」で締めた。
アンコールで再びステージに上がった5人は「アイノハナ」「ネモフィラBLUE」「ハナビガタリ」を歌唱し、いよいよフィナーレへ。
ここで、かねてから告知されていたが、この日の日本武道館公演をもって現在の5人体制を終了、あらたなフェーズを迎えるための#ババババンビの新メンバー・神南りな、千星真穂、一ノ瀬こひなの3名が登場。それぞれの自己紹介があり、現メンバーを代表して小鳥遊が「人数が増えても、#ババババンビらしさは変わらず、もっともっと楽しいライブを皆さんにお届けできるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」と鼓舞し、来る4月からの新体制#ババババンビへの期待がさらに大きく膨らんだ。
結成4年、ついに日本武道館公演の夢をかなえた#ババババンビ。つらく厳しく険しくも華々しいアイドル街道を猛スピードで爆進していく彼女たちから、今後も目が離せない。
●photo/nishinaga “saicho” isao
WEB
公式サイト:https://babababambi.com/
公式X:https://twitter.com/babababambi01