ライフスタイル
2016/12/21 19:30

大阪まで3650円から! 飛躍的な挑戦を続ける「バニラエア」が狙うのは千葉県西部のファミリー層と学生だ

数年前にトレンドとして盛り上がり、いまではなじみ深くなった格安航空会社「LCC(Low Cost Carrier)」。日本でも数社が運航していますが、そのなかのひとつ「バニラエア」が新路線を就航させるとともに、面白い取り組みをスタートさせました。以前にも、人気アニメ「スポンジ・ボブ」を公式キャラに採用して話題を呼んだ同社ですが、今回はその背景や狙いなども含めて紹介していきたいと思います。

 

船橋でバニラエア×スイーツパラダイスのコラボイベントを開催中!

筆者が取材したのは、スイーツパラダイスとのコラボレーションカフェ。これは2016年11月16日から、「スイーツパラダイス ららぽーとTokyo-Bay店」で開催されている店舗・期間限定の取り組みですが、その内容は1店舗だけで展開するにはもったいないと思えるほど充実していました。

↑スイーツパラダイス ららぽーとTokyo-Bay店の外観
↑スイーツパラダイス ららぽーとTokyo-Bay店の外観

 

2017年1月15日までの期間中は「スポンジ・ボブとバニラエアのHappy Travel Café」となり、内外観は旅行気分が楽しめるような装飾に。パイロットやフライトアテンダント、そしてバニラエアの就航地をモチーフにしたスポンジ・ボブのアートを使ったデザインに、飛行機や成田国際空港の要素を入れたデザインが施されます。

↑特別な紙エプロン
↑バニラエアの征服がデザインされた特別な紙エプロン

 

また、パイロットやフライトアテンダントになれる制服デザインの紙エプロンや、スポンジ・ボブと海の仲間をアートにしたオリジナルのランチョンシートでテーブルをコーディネート。ランチョンシートは、成田国際空港までのアクセスを描いたものが配布されます。

 

“船橋”で開催するのには大きな理由があった!

なかでも、最大の魅力は現在の全就航地をテーマにした特別メニュー。約30種類以上のお菓子にパスタなど、スイーツパラダイスならではの通常バイキングメニューに加え、全8種類のコラボメニューが提供されます。

↑見た目にも楽しい特別メニューは、バイキング料金に+570円(税込)で追加可能。フードorデザートから1品、ドリンクから1品の計2品を選べます
↑見た目にも楽しい特別メニューは、バイキング料金に+570円(税込)で追加可能。フードorデザートから1品、ドリンクから1品の計2品を選べます
↑コラボメニューを注文すると、限定のステッカーがもらえます
↑コラボメニューを注文すると、限定のステッカーがもらえます

 

特に注目すべきは、12月15日から新たに加わった「スポンジ・ボブのシュークリームパラダイス ~みんなで仲良くシェアしよう~」。新路線の成田~函館、大阪~函館、成田~大阪をイメージした一皿で、各就航地の特徴が表現されています。

↑函館の粉雪と、大阪のたこ焼きをイメージしたシュークリーム。粉雪は粉砂糖で、たこ焼きのソースやトッピングはチョコレートで再現されています
↑函館の粉雪と、大阪のたこ焼きをイメージしたシュークリーム。粉雪は粉砂糖で、たこ焼きのソースやトッピングはチョコレートで再現されています

 

ところで、なぜ都心からはやや離れた船橋の「ららぽーとTokyo-Bay」でイベントを開催したのでしょうか。それには、バニラエアが目指す戦略的な狙いがありました。

 

船橋は、このららぽーとのほかIKEAなども有する千葉屈指の大都市。人口も多く、なおかつららぽーとには周辺のファミリー層や学生が集まる傾向にあります。ただ東京にも近いので、旅行に行く際は東京駅から新幹線を使うというケースも少なくないはず。

↑お店で特別に配布されるランチョンシート。船橋駅から成田の空港第2ビル駅までは42分です
↑お店で特別に配布されるランチョンシート。船橋駅から成田の空港第2ビル駅までは42分です

 

そこで目を向かせたいのが、成田国際空港からの空の便です。格安航空会社というだけあって、成田~大阪間は3650円から、成田~函館間は4990円からと、きわめて高コスパなのがLCCのメリット。たとえば東京駅~新大阪駅の新幹線自由席が1万3620円なので、比べると断然安いのは明らかです。また、海外渡航も成田~台北なら6750円から、成田~セブ島でも1万4890円からとかなりおトクな価格が設定されています。

↑試食会で取り組みをアピールするバニラエアの五島勝也社長(左)と、成田国際空港の飯嶋康弘営業部長
↑試食会で取り組みをアピールするバニラエアの五島勝也社長(左)と、成田国際空港の飯嶋康弘営業部長

 

スイーツパラダイスの客層は、養育費がかかる子ども連れのファミリー層や、お小遣いやバイト代が収入の軸となる学生などがメイン。できるだけ安く旅行をしたいと考える彼らにLCCとの相性がよく、それが今回のコラボレーションの狙いでもあるのです。

 

ちなみに成田~大阪線は2017年2月18日、成田~函館線は2月19日、大阪~函館線は3月18日にそれぞれ就航と、そのデビューはもうすぐ。ぜひこの機会にバニラエアで空の旅を満喫してはいかがでしょうか!

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