参考書の定番『ひとつひとつシリーズ。』の仕事版『』がついに登場。現代のビジネスマンなら知っておきたい業務に役立つITスキルを丁寧にわかりやすく解説。時短テクニックや整理術をオールカラーでわかりやすく紹介します。
今回は本書より『DX』について抜粋して紹介していきます。
DX=ビジネスにデジタルな変革をもたらすこと
「I T化」と「DX」は表面的には似ていますが、本質的には異なる概念です。「I T化」はビジネスの一部をデジタル化することを指します。例えば、「発注書をパソコンで作り、電子メールで送る」のように、業務の一環をI Tによって効率化する取り組みが該当します。
一方で、「DX」は、従来の業務プロセスやビジネスモデル自体をデジタル技術を駆使して根本的に再構築したり、新しいビジネスを創出したりすることを指しています。例えば、「商品の在庫がある程度減った段階で自動的に発注伝票を作り、電子メールで送る仕組みの構築」は、在庫管理から発注まで人手を介さずに行え
るようになり、人件費や過剰在庫を抑制し、生産性を高められます。
ITの特徴を理解することがDXのカギ
DXを行うためには、まずは解決すべき課題を明確にし、どのようにI Tを活用するかを考えることが重要です。I Tの特徴を理解し、それを生かすことが成功のカギとなります。例えば、コンピュータの特長のひとつは、データの蓄積と分析が容易であり、遠隔地と情報を共有できることです。この特長を生かしたサービスの例がeラーニングやタクシーの配車サービスなどです。
このように単にI Tを活用して業務を効率化するだけでなく、新しいデジタル技術やアプローチを取り入れ、従来のやり方を大幅に改革することがDXのポイントといえます。
【ワンポイントアドバイス】オンライン授業とeラーニングの違い
オンライン授業は、リアルタイムで先生が行う授業をインターネットに接続したパソコンやスマホを使って受けることです。先生と生徒間でコミュニケーションを取りながら、授業を進められます。対してeラーニングは、事前に用意された動画や問題などを使って学習します。直接、先生とやり取りすることはできないものの、時間を選ばず、学習者のペースで進められる点が特長です。eラーニングは、企業の社員教育や資格取得の勉強などに活用されています。
【書籍紹介】
著者:GAKKEN(編)
発行:GAKKEN
参考書の定番『ひとつひとつシリーズ。』の仕事版がついに登場。現代のビジネスマンなら知っておきたい業務に役立つITスキルを丁寧にわかりやすく解説。時短テクニックや整理術をオールカラーでわかりやすく紹介。