Xやフェイスブックでは他人とあまり関わりたくないけど、「いいね!」はもらいたい。そんな矛盾した願いをかなえる日記アプリ「Palmsy」が登場しました。
Palmsyの公式説明によれば、本アプリは「自分のために、ちょっとした投稿ができる」というもの。ユーザーはテキストと共に写真も付けて書き込むことができ、投稿は一般的なSNSのように新着順に表示されます。普通のSNSと違うのは、参加している人が自分しかいないことです。
日記アプリやマインドマップアプリなど、黙々と記録を付けたりアイデア出したりするのが苦手な人にとって、SNS風の画面はハードルが下がるかもしれません。あるいは、SNSにはまり過ぎたり、炎上してしまったりして戻りにくい間は、何かをつぶやきたい欲求を満たしつつ、他の人と距離を取るのに役立ちそうです。
Palmsyならではの工夫は、iPhoneの連絡先をインポートして、偽の「いいね!」を送ってくれること。何年も会っていない知り合いから「いいね!」をもらえるのは非常に楽しそうです。
開発者のPat Nakajima氏は、「デバイスから出ていくものは何もない」と強調。投稿は全て端末内で完結するため誰にも読まれず、また連絡先情報がサーバーに送られることもありません。「ただのフリです」と明言しています。
最近のアップデートでは、偽「いいね!」数の上限を1~20まで、「いいね!」を受け取る期限を数秒~数日まで変更できるようになりました。もっと「いいね!」が欲しい、あるいは多過ぎると思ったとき、いつでも調節できます。
アプリは無料でアプリ内課金もなし、iPhoneとiPadだけで使えます。「しばらくSNSをやめたいけど、つぶやくのはやめられない……」と悩んでいる人には、待ち望んでいたアプリかもしれません。