アップル純正のワイヤレス充電マットAirPowerは、公式イベントで予告されながら、結局は発売中止となりました。iPhoneとApple Watch、AirPodsをどこに置いても同時に充電できるはずの製品でしたが、最近、アップル試作品のコレクターが実物を入手し、Apple Watchを充電する様子を紹介しました。
過去にいろんなアップル製品の試作品を紹介してきたApple Demo氏は、XでApple Watch Series 4をAirPowerで充電する動画を公開しています。
Prototype Apple AirPower with 16 coils (PROTO1) charging a Prototype Apple Watch Series 4 (DVT). It’s amazing that Apple Watch charging works, given wireless chargers today generally can’t charge Apple Watches. However, the Apple Watch on AirPower gets quite warm. #appleinternal pic.twitter.com/GfywG3KZS9
— Apple Demo (@AppleDemoYT) April 7, 2024
一般的なワイヤレス充電器でApple Watchは充電できませんが、プロトタイプAirPowerでは見事に成功。ちなみに、ここで使われているApple Watch Series 4もDVT(設計検証テスト)段階の試作機です。
このデバイスは16個ものコイルがギッシリ詰め込まれ、密度感はかなりのもの。そのためか、Apple Watchはかなり熱くなるようです。
2023年末、開発初期のAirPowerプロトタイプが公開され、こちらはAirPodsを充電できています。が、もともとAirPods充電ケースはQi対応のため、特に不思議ではありません。
I love it🤪 pic.twitter.com/tMoPg8ktSU
— Kosutami (@KosutamiSan) December 17, 2023
しかし、Apple WatchはQiをサポートしていないため、AirPowerで充電できるようにするためには特別の工夫が必要でした。具体的には、複数の重なり合う充電コイルを搭載する必要があり、それにより設計が複雑になり、発熱しやすくなったようです。
すでにiPhoneとApple Watchを同時充電できる「MagSafeデュアル充電パッド」が発売中ですが、位置合わせも必要なく、どこに置いても充電できるAirPowerの後継モデルがいつか実現すると期待したいところです。
Source: AppleDemo(X)
via: MacRumors