寝ている時間を使って私たちを目的地まで運んでくれる寝台列車。それをヒントに、さらに個々の目的地に対応できるように計画されているのが、未来の「走るホテル」です。自律走行で、寝ている間に行きたい場所まで運んでくれるという近未来の乗り物です。
「スイフト・ポッド」と名付けられたこのクルマ。「スイフト」とは、眠りながら飛べるというアマツバメのことですが、寝ている間に目的地まで移動できることから、そんなネーミングが採用されました。
近未来型のこの乗り物は、三つの車輪がついた三角形のフレームで二人乗り。上方に扉が開くと、中にはシングルベッド2台と二人分の座席があります。折りたたみテーブルも付いていて、食事したり仕事したりすることも可能。ベッドや座席の下は、スーツケースやバッグなどの荷物置き場としてスペースを有効活用しています。
車内は人が立ち上がれるほどの高さはありませんが、椅子に座ったり、眠くなったらベッドに身体を横たえたりすることができます。
運転は、人の操作を受けることなく自律制御されて運転できる自律走行型。タクシーのように、アプリを利用して希望する日時を指定して、行き先を指示すれば、目的地までの最適なルートが自動で選択されます。途中でレストランや観光スポット、休憩場所に立ち寄りたいときは、それも入力して自由に旅の工程を設定できます。
こんな設計なら、金曜日に仕事を終えてからスイフト・ポッドに乗り込んで、寝ている間に移動。翌朝には目的地に到着して週末の旅行を楽しむなんて利用方法もできそうですね。また、忙しいビジネスパーソンなら、移動時間を仮眠時間にあてたり、プライベートな空間で仕事の時間にあてたりすることもできそうです。
【主な参考記事】
The Sun. THREE WHEELING Futuristic triangle-shaped ‘Swift Pod’ car is a rolling hotel room allowing drivers to SLEEP while zooming on motorway. April 5 2024