今年2月に最終回を迎えたスーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』(テレビ朝日系)で、何事にも動じない“不動”の国王であり裁判長・パピヨンオージャー/リタ・カニスカ役を好演した平川結月の1st写真集「ゆづき。」が5月2日(木)に発売。
同写真集では、氷雪の国「ゴッカン」の国王を演じた平川が、東北・秋田で初めて“本物”の雪とたわむれる姿をはじめ、無邪気なその素顔を存分に披露。さらに、都内にて平川にコーヒーの魅力を伝えたAMAZING COFFEEを訪れるなど、一緒にオフの1日を過ごしているような近さや自然体の彼女を感じられる内容になっている。
今回は、そんな平川さんに写真集のコンセプトやお気に入りのカット、撮影時のエピソードなどをインタビュー。さらには『キングオージャー』出演を振り返っての思いや、現在公開中のVシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」の見どころなども聞きました!
◆まず、写真集を発売することになった経緯は?
事務所の方とお仕事の話をしている中で、写真集を出さないかとご提案いただいたことがきっかけです。まさか写真集を出せるとは思っていなかったので、「えっ、写真集!?」と喜びよりも驚きが最初に来たのですが、誰もが出したいと言って出せるものでもないですし、すごく光栄だなと。ぜひやらせていただきたいなと思いました。
◆今回の写真集のテーマやコンセプトは?
私の名刺代わりになるような1冊にしたいと考えていました。『王様戦隊キングオージャー』から私のことを知ってくださった方が多いと思うのですが、顔がほとんど隠れていたのとキャラクターの個性が強かったこともあり、私自身を知っていただけたらいいなと。なので、あまり作り込むのではなく、自然体で撮影したいとお伝えして、ラフな雰囲気の中で素に近い姿をたくさん撮っていただきました。
◆情報解禁時に発表された、雪とたわむれる平川さんのビジュアルが「かわいすぎる」と大きな話題を呼びました。
そのカットは秋田で撮影したのですが、私が熊本出身でこれまで雪景色を生で見たことがなかったのと、『キングオージャー』では「ゴッカン」という氷雪の国の王様を演じていたので、いつか雪国に行ってみたいと思っていたんです。それで今回どういう写真を撮ろうかとなった時に、やはり“雪”というワードが自分の中に色濃くあって。スタッフさんにいろいろお聞きした上で今回は秋田に行かせていただいたのですが、空気がきれいで私の地元とも雰囲気がすごく似ているなと。なので、初めて訪れた場所ではあったのですがどこか懐かしさを感じて、リラックスして臨むことができました。ちなみに、雪とたわむれているカットは完全にただただはしゃいでいて、ほとんど撮影を意識していません(笑)。
◆表紙は思わずその目に吸い込まれてしまいそうな清廉なアップのカットですが、このお写真に決めた理由は?
顔のアップだけでなく、バストアップや全身が見えるようなカットなどいろいろ候補はあったのですが、やはり顔がどーんと写っていた方が書店に並んだ時にインパクトがあるかなと(笑)。周囲の方々に意見を伺いつつ、『キングオージャー』で顔を見せていなかったのもあり、どんどん顔を出していこうとこの写真に決めました!
◆お気に入りのカットを挙げていただくと?
全部お気に入りなのですが、ひとつ挙げるのであれば部屋着のカットです。遊んでいたり、大人っぽかったり…と、いろいろな表情を楽しんでいただけるのかなと。光や照明の加減も絶妙で、私の新たな魅力をも引き出してもらった気がしています。また、私はこれまで写真集といえば顔にフォーカスが当たるもの、という勝手なイメージがあったのですが、今回は手や足、耳など、パーツごとの写真もたくさん撮影していただいて、すごくおしゃれな写真集になりました。
◆撮影時に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
大変だったのはプールでのカットです。水中でワンピースをなびかせたり、仰向けで浮いたりしているのですが、服を着ていたのもありバランスを取るのが難しくて…。どこか金魚のように、そして幻想的に見えるように試行錯誤しながら臨みました。ただ、このプールでの撮影が早朝だったのと、体力を使ったのもあり、その後はついうとうとしてしまった記憶があります(笑)。
◆『キングオージャー』の出演をはじめ、平川さんにとってこの1年はどのような年になりましたか?
ただひたすらに前を向いて走り続けた1年でした。後ろを振り返る暇がないぐらいどんどん毎日が進んでいって、それこそ“駆け抜けた”といいますか。上京してきて5年ぐらい経つのですが、これまでで一番1年間を短く感じましたし、本当にあっという間で、毎日がすごく濃かったです。大変なこともたくさんあったのですが、それ以上に楽しさや喜びを感じられる1年でもありました。
◆『キングオージャー』ならではの刺激や成長を感じた部分は?
グリーンバックをはじめ、バーチャルプロダクションを使ってのお芝居というのは他の現場と一番勝手が違っていたところで、なかなか経験できないことではないかなと。全編を通してそういう環境下でじっくりお芝居をさせていただいたことで、表現の幅や想像力が膨らみました。この1年間というのは私にとってすごく大きな財産になっていて、本当に経験できて良かったなと思っています。
◆平川さんが思う『キングオージャー』カンパニーの魅力は?
仲がいいというのはもちろんなのですが、全員が“周りファースト”で、我先に…という人が1人もいないんです。みんながみんなを思いやっている現場で、雰囲気も良く、すぐにチーム感も出来上がって。私が1年間頑張れたのは間違いなくこのメンバーだったからだと思います。
◆以前取材した際に、平川さんはご自身のことを「末っ子キング」とおっしゃっていました。それは満喫できましたか?
ちょっと足りないですね…。できればまだ末っ子でいたいですし、かわいがってもらいたい!(笑)とは言いつつ、そろそろ現場に年下の子がいてもおかしくない年齢になってきたので、もう少し大人で落ち着いた、すてきな女性になれるように頑張っていきたいです(笑)。
◆現在、Vシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」も公開中ですが、こちらの見どころは?
「VSドンブラザーズ」に関しては、もう最初からぶっ飛んでいて、「何!? 何!? 何!?」と思っている間に時間が過ぎると思います(笑)。全員が死んで「(死の国)ハーカバーカ」にいるところから始まる、というのもいい意味で意味が分からないですし…(笑)。そんないわゆる“ドンブラ節”にキングオージャーが巻き込まれているかと思いきや、逆にキングオージャーがドンブラザーズの皆さんを振り回していたりもして、両方の作品のいいところが存分に出ていると思います。クスっと笑える小競り合いなども含めて、終始楽しんでいただけるのではないかなと。
そして、「VSキョウリュウジャー」の方はやはりキョウリュウジャーの皆さんのオールスター感といいますか、貫録があり、先輩方のカッコ良さをあらためて感じました。皆さんが横一列に並んでいるだけでも迫力があり、特に変身シーンは見ごたえ抜群だと思います。
◆「VSキョウリュウジャー」には同じ事務所の塩野瑛久(キョウリュウグリーン/立風館ソウジ役)さんも出演されていますが、現場で何かお話はされましたか?
塩野さんとは撮影が1日くらいしか被らず、あまりお話はできなかったのですが、「元気?」という感じで声を掛けてくださって。『キングオージャー』をクランクアップした時にもSNSにコメントをくださるなど、いつも見守っていただいていて、本当に温かい先輩です。
◆最後に、今後の展望を教えてください!
『キングオージャー』としての活動も終わり、ここからまた平川結月として道を進んでいくに当たり、応援してくださってる皆さんには私の新たな一面をお見せしたいと思っていますし、お芝居もジャンルを問わずどんどん挑戦していきたいと思っています。そして、お芝居以外のところでも幅広く活動していけたらいいなと思っているので、ぜひ今後も温かく応援していただけたらうれしいです。
この写真集も私のパーソナルな部分やナチュラルな表情など、すてきなカットをたくさん収めていただいてるので、ぜひチェックよろしくお願いします!
PROFILE
平川結月
●ひらかわ・ゆづき…2001年10月27日生まれ。熊本県出身。A型。主な出演作に『お茶にごす。』『プロミス・シンデレラ』『ブラザー・トラップ』『王様戦隊キングオージャー』などがある。「ELLEgirl UNI」としても活躍。
●photo/徳永徹 text/片岡聡恵 hair&make/田村直子(GiGGLE) styling/川上舞乃 衣装協力/mikaka
商品情報
平川結月1st写真集「ゆづき。」
発売日:2024年5月2日(木)
価格:3,080円(税込)
体裁:B5判144ページ
撮影:前 康輔
写真集公式X:@yuzuki_h_0502
写真集公式Instagram:@yuzuki.h.0502