グーグルは自社のPixelスマートフォンにおいて、ユーザーに「修理する権利」を認め、パーツ類を販売しています。同社はその方針をさらに進めて、最終的には特別な工具なしに修理できることを目指すと明らかにしました。
これは、グーグルの公式ポッドキャスト番組「Made by Google」で語られたものです。
最も重要なのは、最初から修理しやすいように設計されていること。出演者は「エンジニアは接着剤が好き」だが「修理技術者は接着剤が嫌い」だと話しています。
例えば、日本の修理工場に行ったとき、「接着剤をすべて取り出し、削り取るだけ」の部署もあったそうです。それだけ、パーツを固定する接着剤は修理にとって厄介というわけです。
その後、グーグル社内では修理しやすさの改善に取り組んでいるとのこと。製品ごとに「保守性(修理しやすさ)のための設計スコアカード」を用意しており、次第にスコアが上がっているそうです。
最終目標は「修理専用ツールが不要な修理」とのこと。「キッチンの引き出しに手を入れれば、スクリーンを交換できるようにしたい」と述べています。
グーグルと提携する修理業者のiFixitは、電子レンジで加熱して接着剤に熱を伝える「Opener」(iPad用は「iOpener」)を販売しています。これらの道具はそう高価なものではありませんが、いずれはネジ回しのドライバーのように、身近な道具だけでスマホの修理が可能になると期待したいところです。
Source: Made by Google Podcast
via: 9to5Google